2023 Fiscal Year Annual Research Report
胃食道逆流症疾患と酸蝕症との関連性および口腔胃食道領域における医科歯科連携の構築
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21K09889
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
北迫 勇一 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (30361702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩切 勝彦 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (50221099)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 胃食道逆流症疾患 / GERD / 酸蝕症 / 唾液 / 医科歯科連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、逆流性食道炎(RE)に伴う酸蝕症(DE)の有病率は報告されている。しかし、両疾患の重症度やDEと非びらん性逆流性食道炎(NERD)との関係は不明である。そこで本研究では、胃食道逆流症疾患(REおよびNERD)とDEとの関連性の解明と、同領域における医科歯科連携の構築を目指し、同一被験者を対象として、医科による内視鏡検査、歯科による口腔内評価を実施し、RE、NERDおよび健常対照者におけるDEの有病率と重症度を調査した。本症例対照研究には、RE患者135名、NERD患者65名、健常対照者40名が参加した。DEの有病率と重症度を評価するためにmodified tooth wear indexを用いた。唾液分泌と唾液緩衝能は内視鏡検査前に評価した。各群におけるDEの有病率と重症度、唾液の性状をピアソンのカイ二乗検定を用いて分析した。その結果、135例(56.3%)がDE患者に分類された(軽症RE55例、重症RE49例、NERD31例)。RE有病率とDE有病率との間には有意な相関がみられたが、NERD有病率とDE有病率との間には有意な相関はみられなかった。REとDEの間には重症度による有意差がみられた。唾液分泌については、軽症RE、重症RE、NERDにおいて、DEの有無に有意差がみられた。唾液緩衝能については、軽症RE、重症RE、NERDにおいて、DEの有無による有意差が認められた。REとDEの有病率および重症度には有意な関連がみられた。ETWや唾液緩衝能などの臨床症状は、REの重症度に依存していた。また、RE患者におけるDEの有病率に関連する因子ならびにDE重症度に関連する因子を評価した結果、唾液分泌量、RE重症度、PPI抵抗性はDE有病率と関連し、年齢、BMI、RE重症度はDE重症度と関連した。唾液分泌量の低下とBMIはDEの有意な関連因子であった。
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Research Products
(3 results)