2021 Fiscal Year Research-status Report
酸化ストレス可視化マウスにおける加齢を考慮した三次喫煙による全身と歯周病への影響
Project/Area Number |
21K09917
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
福原 大樹 岡山大学, 大学病院, 助教 (10779721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中原 桃子 岡山大学, 大学病院, 医員 (00885139)
森田 学 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (40157904)
福原 瑶子 (内田瑶子) 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (60779742)
江國 大輔 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (70346443)
片岡 広太 岡山大学, 歯学部, 客員研究員 (80744185) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 受動喫煙 / 歯周病 / 酸化ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は酸化ストレス可視化マウスを用いて、三次喫煙と歯周病との関連を、加齢変化を考慮に入れて調査することを目的とする。同マウスは酸化ストレスが生じたときに、ルシフェリンを投与することで、発光するように遺伝子組み換えが行われている。そのため、若齢期と高齢期のマウスを用いて、三次喫煙および歯周病における相互作用を、酸化ストレスという視点から、それぞれ調査していく。 令和三年度は、予備実験のため高齢マウスの準備および、論文検索を行い、たばこの銘柄の選別および三次喫煙の条件の探索を中心に行った。また、歯周病モデルの確立のため、リガチャー設置の手技の向上を図った。さらに、マウスに三次喫煙を被曝させるための専用のボックスを作製した。 予備実験として高齢期マウス(80週齢~)をコントロール群と三次喫煙被曝群に分別し、三次喫煙と生体内酸化ストレスとの関連を評価した。以前の研究では、若齢期マウス(10週齢)において、コントロール群と比較して、2週間の三次喫煙曝露では血清中の酸化ストレス値および抗酸化能に有意な変化を認めなかった。一方、高齢期マウスでは、コントロール群と比較して、2週間の三次喫煙曝露により、血清中の抗酸化能には有意な変化を認めなかったが、酸化ストレス値は有意に増加した。また、マウスの肺において、酸化ストレスによる発光量の増加率を調査したところ、コントロール群と比較して、三次喫煙曝露では発光量の増加率が有意に上昇した。 今回の予備実験において、若齢期マウスより、高齢期マウスでは三次喫煙に対して影響を受けやすく、生体内は酸化ストレス状態に陥りやすくなる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
遺伝子採取および調査に必要な器具および物品の仕入れが滞っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子解析に関する物品の仕入れが滞っているため、代わりに切片を作製し免疫染色を行い、形態学的調査を中心に行っていく。 予備実験が終了した場合、本実験を行っていく。若齢期マウス(10週齢)および高齢期マウス(40週齢~)をそれぞれコントロール群、三次喫煙群、歯周病群、三次喫煙+歯周病群の4群に分類し、予備実験と同じ条件下で調査していく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響により、遺伝子レベルの調査、解析のための物品が納品されておらず、必要な実験が予定通り行えていないため次年度使用額が生じた。そのため、次年度において必要な物品が納品され次第、随時研究を行っていく。
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