2023 Fiscal Year Annual Research Report
miRNAを用いた転写因子制御による歯周組織関連細胞の分化誘導
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21K09922
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高井 英樹 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (30453898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小方 頼昌 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (90204065)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | miRNA / 転写因子 / 分化誘導 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯周外科治療中に除去した歯肉から、ヒト歯肉線維芽細胞(HGF)を 抽出し、10%ウシ胎児血清(FBS)および1%ペニシリン-ストレプトマイシンを含むDMEMを用いて継代3~6までHGFを培養した。また、HGFで骨芽細胞より優位に発現しているTWIST2およびKLF12の3'-UTRに結合するmiRNAを公開データベースのTargetScanにて検索し、両遺伝子の3'-UTRに結合するmiRNAは200aであることを確認した。次に、miR-200aが結合するTWIST2およびKLF12の3'-UTR をPGL3 promoterルシフェラーゼプラスミドに挿入し、シークエンス解析を行い、正しい配列が挿入されたか確認した。正しい配列が挿入されたルシフェラーゼプラスミドを挿入したHGFは200aを細胞内に4時間導入後、10%FBSを含むDMEMで68時間細胞培養し回収後にルシフェラーゼ活性を計測すると活性は抑制された。さらに、HGFを様々な大きさのディッシュに播種し、miR-200aを細胞内に4時間導入後、10%FBSを含むDMEMで68時間細胞培養したHGFを回収し、全RNAおよびタンパク質を抽出し、間葉系細胞に発現する転写因子RNAおよびタンパク質量をReal-time PCRおよびWestern Blotにて検索を行った結果、TWIST2およびKLF12mRNAおよびタンパク質量を減少させ、DLX5およびRUNX2mRNAを増加させ、DLX5およびRUNX2タンパク質を増加させた。このことから、HGFを骨芽細胞様細胞に分化誘導させた。
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