2021 Fiscal Year Research-status Report
Small compounds driven direct conversion of functional human MSC
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21K09937
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
山本 健太 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (00636160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 修 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00271164)
岸田 綱郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00370205)
山本 俊郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40347472)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ダイレクト・リプログラミング / MSC / 再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
間葉系幹細胞(Mesenchymal stem cells (MSCs) )は、骨芽細胞、脂肪細胞や軟骨細胞への多分化能、免疫抑制機能、抗炎症機能、組織修復能などを有するため、再生治療への応用が期待されており、これまで既に多くの分野での治験が実施され、良好な結果が得られている。しかし現状では、間葉系幹細胞を用いる再生治療には、細胞採取時の侵襲性、得られる幹細胞数の不足、継代培養に伴う幹細胞機能の低下などの問題がある。そこでもし、比較的安全で低侵襲に採取して大量に培養できる体細胞から間葉系幹細胞を誘導できるようになれば、安全で効果的な再生治療が可能になると考えられる。また体細胞から目的細胞を直接誘導する過程において、遺伝子導入を行い誘導することが多いが、細胞移植治療を視野に入れると、遺伝子導入することなく、小分子化合物を添加するだけで誘導出来る技術(ケミカル・ダイレクト・コンバージョン)がより望ましい。そこで本研究ではヒト体細胞より機能的なMSCs様細胞をケミカル・ダイレクト・コンバージョンにて誘導し、その性質ならびに機能を解析することを目的とする。本年度は、特定の小分子化合物を用いることで、間葉系幹細胞マーカーを高発現する細胞を誘導しえることを見出した。また得られた細胞は、従来の間葉系幹細胞と同様に骨芽細胞、脂肪細胞などの細胞に分化することが可能であるとともに、元の細胞に比し、種々の成長因子発現レベルの増大を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
体細胞よりMSCs様細胞をケミカル・ダイレクト・コンバージョンにて誘導出来ることを確認出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、得られたMSCs様細胞の更なる性状解析ならびに機能解析を行っていく予定である。
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