2022 Fiscal Year Research-status Report
ビスホスホネート投与患者の歯科インプラント治療指針作成のための基礎的研究
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21K09952
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Kure Medical Center |
Principal Investigator |
武知 正晃 独立行政法人国立病院機構(呉医療センター臨床研究部), その他部局等, 医師 (00304535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 耕司 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (20335681)
中川 貴之 広島大学, 病院(歯), 助教 (30456230)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 骨形成能 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨補填材上でBP存在下に培養したヒト顎骨由来骨芽細胞の細胞生物学的評価およびFGF-2とmelatoninによる骨形成促進作用と骨形成因子の発現に関する検討を行った。 IP-CHA以外のβ-TCP、Bio-Oss、CO3Apに関してはディスク状の材料が入手困難であるため、市販されている顆粒状のものをそれぞれ培養皿に添加し、細胞培養を行った。BPの添加量は予備実験に基づいて決定した。生理食塩液を投与した対照群、BP投与群に対し、それぞれにFGF-2およびmelatoninを添加し、増殖能、骨形成促進作用への影響も評価した。骨形成の評価にはアルカリフォスファターゼ染色およびアリザリンレッド染色による肉眼的な確認以外にも、骨補填材内部の骨芽細胞を回収し、活性化に関して、タイプIコラーゲン、オステオカルシン、オステオポンチン、Runx2、BMP2の遺伝子発現をリアルタイムPCRにて測定した。 その結果、材料間での差はほとんどなく、生理食塩液を投与した対照群の方が、BP投与群と比較して、骨形成の促進がみられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
だいたい計画していた実験が予定通りに行われ、結果についてもスムーズに出ており、今後の研究に問題なく移行できる見込みがあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
骨補填材を埋植したラットへBPを投与し新生骨の形成や骨補填材の吸収・置換に関する組織学的評価を行う予定である。これまでの実験結果から、ほぼ研究計画通り実行可能であると考えている。
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Causes of Carryover |
学会発表のための旅費が必要で、実験成果を発表するため。また論文にかかる費用も必要。
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