2022 Fiscal Year Research-status Report
口腔機能低下症とフレイルの縦断調査:口腔機能におけるフレイルリスク因子の解明
Project/Area Number |
21K09996
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
浜 洋平 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (40706933)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 口腔機能低下症 / 介護予防 / フレイル / サルコペニア / 低栄養 |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会を迎えている我が国において、介護予防は喫緊の課題である。そのためには要介護になる前の、フレイルや口腔機能低下症の段階で適切な介入・支援を行い、機能の維持・向上を図ることが重要とされているが、口腔機能低下症とフレイルの縦断的な関連については検討が不十分である。そこで本研究はベースライン測定時の口腔機能低下症が1年後時点でのフレイル発症と関連するかを明らかにすることを目的とした、前向きコホート研究である。評価項目はフレイル、口腔機能低下症の他、要介護関連因子として栄養摂取、サルコペニア、またそのほか関連因子として口腔関連QoL、認知機能、うつ、教育歴、収入などである。2023年9月までにベースライン測定200名を行う予定であったが、予定のペースを上回り、2022年1月-12月において、200名の測定をすることができた。また2023年1-3月では1年後の追跡調査を進めている。まずベースラインデータから、口腔機能と介護予防関連因子の横断的な関係について解析を進めている。本研究の特徴として、介護予防と関連する様々な要因を多く評価しているために、口腔機能と介護予防関連因子について網羅的な探索的検討を行うことができることが挙げられる。具体的には、フレイルに関連する口腔機能を検索するほか、栄養素摂取・食品摂取と関連する口腔機能や、フレイルや低栄養、サルコペニアを判定するための口腔機能のカットオフ値など検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2023年9月までに終える予定であった200名のベースライン測定を、2022年12月で終えることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、すでに測定してあるベースラインデータから学会発表、論文作成を行う。さらに2023年12月までにおいて、180名程度(ドロップアウト10%を想定)の追跡調査を行い、解析を進めていく。
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Causes of Carryover |
順調に測定を進めることはできたが、最終的な参加者数は期間が終了するまで確定できなかったため、研究費には若干の余裕を持たせて、進めていた。今後、追跡調査を進める。また学会発表や論文作成も行うため、そのために研究費を死癰する予定である。
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