2021 Fiscal Year Research-status Report
New diagnostic method of oral dryness by ELISA method produced by using salivary biomarker as an antigen
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21K10012
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
水橋 史 (高橋史) 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (60386266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹澤 晴香 (山口晴香) 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (00756942)
戸谷 収二 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (20287791)
森田 貴雄 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (20326549)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 唾液バイオマーカー / 口腔乾燥症 / Ca拮抗薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在の超高齢社会において,口腔乾燥症の患者が増加しており,多くの高齢者が薬物を服用していることから薬物性の口腔乾燥症,特にCa 拮抗薬によるものが非常に多い。しかし,未だに口腔乾燥症の確定診断には至っていない。本研究では,唾液中タンパク質とRNAから,Ca 拮抗薬による口腔乾燥症に特有の唾液バイオマーカーを決定し,唾液バイオマーカーを抗原としたELISAキットを新規に作製して,口腔乾燥症の確定診断を行うことを目的としている。 令和3年度の研究計画は,唾液バイオマーカーの決定を行うことであった。Ca 拮抗薬服用者と内服薬のない健常高齢者の唾液採取を行い(水橋,戸谷),採取した唾液を用いてWestern blottingとRT-PCR ,リアルタイムPCR を行う(水橋,森田,竹澤)ことを計画していた。唾液採取については,感染予防対策から,新たな唾液採取を行うことができなかった。令和4年度には,感染予防対策の緩和により唾液採取が可能となるため,唾液採取を開始する予定である。このため,これまで冷凍保管してある唾液を用いて,Western blottingとRT-PCR ,リアルタイムPCRを実施した。今後は,新たに採取した唾液についても,Western blottingとRT-PCR ,リアルタイムPCRを実施していく。 また,令和3年度の研究成果は,令和4年度の日本補綴歯科学会にてポスター発表を行うことが決定している。令和3年度の研究成果をまとめ,論文作成を行っており(水橋),投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和3年度の研究計画は,唾液バイオマーカーの決定を行うために,Ca 拮抗薬服用者と内服薬のない健常高齢者の唾液採取を行い,採取した唾液を用いてWestern blottingとRT-PCR ,リアルタイムPCR を行うことを計画していたが,感染予防対策から,新たな唾液採取を行うことができず,当初計画していた唾液検体数に達していない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度には,まず唾液バイオマーカーの決定を行うために,令和3年度に行うことができなかった,Ca 拮抗薬服用者と内服薬のない健常高齢者の唾液採取を行う(水橋,戸谷)。採取した唾液を用いてWestern blottingとRT-PCR ,リアルタイムPCR を行い(水橋,森田,竹澤),その結果から,Ca 拮抗薬による口腔乾燥症の唾液バイオマーカーとして最も適しているタンパク質あるいはRNAを決定する(水橋,森田,竹澤)。その後,決定した唾液バイオマーカーを抗原としたELISAキットの作製を委託により行う計画である。令和3年度の研究成果については,論文の投稿を行う(水橋)。また,令和4年度の研究成果発表を行う(水橋)。
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Causes of Carryover |
令和3年度は,感染予防対策のために唾液採取を行うことができず,その後のWestern blottingとRT-PCRおよびリアルタイムPCRを施行できなかったため,次年度使用額が生じた。 次年度使用額と当該年度以降分として請求する助成金は,令和4年度から行う唾液採取とその後のWestern blotting,RT-PCRおよびリアルタイムPCRを施行する費用に使用するとともに,令和4年度の研究計画である,唾液バイオマーカーを抗原としたELISAキットの作製費用として使用する計画である。
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Research Products
(18 results)