2022 Fiscal Year Research-status Report
インプラントガイドシステムを応用した上顎骨の高精度位置決め法の確立
Project/Area Number |
21K10045
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
林田 淳之介 九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (80432920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大木 郷資 九州大学, 大学病院, 助教 (10803463)
森山 雅文 九州大学, 大学病院, 助教 (20452774)
荻野 洋一郎 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (50380431)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 上顎骨位置決め / 顎変形症 / CT / 3Dシミュレーション / インプラントガイドシステム / オーラルスキャナー |
Outline of Annual Research Achievements |
Le Fort I 型骨切り術において、上顎移動骨片の位置決めは非常に重要な行程であり、正確な位置に固定されることが要求される。骨片位置決めはスプリントを咬合させて行うが、現在主流なのは咬合器上でハンドメイドで作製されたスプリントである。近年、CTデータを用いた3Dシュミレーションにより位置決めのスプリントを作製する方法が報告されているが、厳密な咬合をCTデータで再現するのには限度がある。一方、インプラントの分野ではオーラルスキャナーとCBCTにより抽出したデータを用いて制作した埋入用のサージカルガイドを埋入時に使用することにより、術前の計画通りに埋入するシステムが汎用されている。 そこで本研究では、CT(上顎骨)とオーラルスキャナー(咬合)のデータを併用することにより顎変形症用のサージカルガイドを開発・作製し、より正確な上顎骨の位置決め法の確立を目的とする。 今年度はシミュレーションソフト(Pro Plan CMF)と歯列模型、歯科技工用スキャナー、3Dプリンターを用いて、CAD/CAMシステムで下顎依存型のスプリントを作成し7症例で使用した。従来の咬合器上で作製する方法と比較し、三次元的な移動がより正確に可能であると考えられる。引き続き症例数を増やしつつシミュレーションソフトを用いてその正確性を評価する予定である。 インプラントシステムを応用したサージカルガイドについては、現在作製しているCAD/CAMシステムを利用した下顎依存型のスプリントを応用した形である。現在の方法の有用性を示してから、移行する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インプラントガイドシステムを応用したサージカルガイドについては、インプラント分野で使用されているソフトウェアと顎矯正手術で用いているソフトウェアの互換性の関係で開発は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度から当科に導入された、3Dプリンター、シミュレーションソフト(ProPlan CMF)、3Dカメラを用いて、正確で簡便な術前後評価を行なっており、硬組織と軟組織の評価を行なって、研究を推進する。
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Causes of Carryover |
症例数が予定よりも少なく、予定手術のキャンセルもあり、必要な材料が当初の予定よりも少なくなった。 症例数を増やすとともに、セファロ分析ソフトやPCの購入を検討し、作業の効率化を図る予定である。
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Research Products
(1 results)