2022 Fiscal Year Research-status Report
The crosstalk between BMP and Wnt regulates malignancy of melanoma via Wnt4
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21K10078
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
茂山 幸代 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10794480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古株 彰一郎 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (30448899)
原野 望 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (50423976)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 悪性黒色腫 / BMP / Wnt |
Outline of Annual Research Achievements |
悪性黒色腫(メラノーマ)は口腔粘膜にも発生する悪性度の高い悪性腫瘍であり,肺や骨などに容易に転移するため予後が悪い.近年,抗PD-1抗体nivolumabなどの免疫チェックポイント阻害剤の登場により治療成績が向上してきたが,これら薬剤が免疫関連有害事象をもたらしたり,適応症例が限られたりするなど依然として新たな治療法を確立する必要性がある. BMPはTGF-βスーパーファミリーに属するサイトカインで発生や細胞増殖・分化,アポトーシスなどのさまざまな生命現象に関与する.ヒトメラノーマでは正常な表皮メラノサイトよりもBMPやBMP受容体の発現量が増加し(Rothhammer T et al., 2005; 2007),さらに,BMPはメラノーマのマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)を活性化して,細胞移動や浸潤を促進することも報告されている(Rothhammer T et al., 2005; 2008). Wnt4は19種類あるWntファミリーの1つで,β-カテニン経路とβ-カテニン非依存性経路の両方ともを活性化する.さらに,さまざまな細胞でWnt4はBMP2の下流で働くことが知られているが(Zhang HL et al., 2018),メラノーマにおけるWnt4の機能は全くわかっていない. そこで今回メラノーマの細胞挙動におけるWnt4の役割を解明することを目的としている.しかし,今年度は期間の大部分を産前産後の休暇と育児休業に充てていたため,研究をほとんど進めることができなかった.ただし,全体の研究機関としては一年延長してもらったため当初の予定を完結できると考えている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は期間の大部分を産前産後の休暇と育児休業に充て,研究をほとんど進めることができなかったため.
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Strategy for Future Research Activity |
来年度はIn vivoの研究を中心に行なっていく.
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Causes of Carryover |
期間の大部分を産前産後の休暇と育児休業に充てていたため,研究をほとんど進めることができなかった.ただし,全体の研究機関としては一年延長してもらったため当初の予定を完結できると考えている.
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