2021 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of candidate factors for the treatment and biomarker of oral squamous cell carcinoma by data driven
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21K10079
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
土生 学 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (00360058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 琢磨 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (00423137)
矢田 直美 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (60468022)
柳沼 樹 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (60845064)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 口腔がん / 扁平上皮がん / DKK-1 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔扁平上皮がんはTCGA(次世代シークエンサーによる網羅的解析結果を利用できる世界最大のがんデータベース)では頭頸部扁平上皮がんとして収載されている.このデータベースを解析したところ,頭頸部扁平上皮がん患者499人のがん組織では,全19,670の遺伝子のうち69%にあたる13,629遺伝子が発現していた.こららの発現遺伝子のうち最も生存率と負の相関を持つものとしてDKK-1を見出した. 次に2015-2020年の間に当院で全身麻酔下に手術を行ったcT1-4aN0舌扁平上皮がん24例を対象とした解析を行なった.24例の内訳は男性:17名,女性:7名,年齢は30歳-88歳,腫瘍の大きさはT1:10例,T2:9例,T3:3例,T4a:2例であった.これらの臨床検体におけるDKK-1発現を検討した.すると, cT1-4aN0舌扁平上皮癌症例における頸部リンパ節転移に関わる因子としては,Grade2,3およびYK-4Cであった.また,DKK1の発現と頸部リンパ節転移の関連も検討したところ,生検検体でYK-3を示す浸潤傾向の弱い症例でもDKK1が陽性の症例は頸部リンパ節への転移が生じている可能性が示唆された.最近では予防的頸部郭清術(END)の有効性を示唆する報告があり,その適応について検討する必要がある.以上から,DKK-1は,生検検体において浸潤傾向が弱い症例において頸部リンパ節転移予測因子として活用でき,END適否の決定に利用できる可能性がある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床サンプルの解析により,臨床的特徴とDKK-1の発現の相関を示すデータがではじめたから。
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Strategy for Future Research Activity |
培養細胞を用いた実験も並行して進めていく.
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Causes of Carryover |
VEC PK-6102およびVECTASTAIN Elite ABC Mouse IgG Kitがキャンペーンにてカタログ価格より購入価格が安くなったため、少しの余りが出たため。
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