2022 Fiscal Year Research-status Report
口腔癌に対する磁気法によるセンチネルリンパ節生検の確立-RI法との非劣性試験-
Project/Area Number |
21K10100
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
岩井 俊憲 横浜市立大学, 附属病院, 准教授 (00468191)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 口腔癌 / センチネルリンパ節 / 磁性造影剤 / 低侵襲 / RI法 |
Outline of Annual Research Achievements |
早期口腔癌N0症例における後発頸部リンパ節転移(頻度:20~40%)は予後因子となり,その制御が極めて重要である.予防的頸部郭清術は侵襲が大きいため,近年センチネルリンパ節生検が口腔癌にも導入されてきたが,ラジオアイソトープ法を用いたセンチネルリンパ節生検は放射線被爆や放射線管理区域の問題があった.そのため,早期口腔癌N0症例に対する磁性造影剤を用いたMR lymphographyによるセンチネルリンパ節のマッピングおよび磁気プローブを用いた新しい低侵襲なセンチネルリンパ節生検の開発に取り組んできており,本研究では,早期口腔癌N0症例に対して磁気法とラジオアイソトープ法によるセンチネルリンパ 節生検の非劣性試験を行うことで,新しい磁気法によるセンチネルリンパ節生検の有効性を検証する.ラジオアイソトープ法に比べて非劣勢なことが示されれば,本法は多くの施設で実施できるようになり,口腔癌患者のQOLの向上や予後の改善が期待できると考えられる. 磁気プローブと磁性造影剤が未承認の医薬品と機器に相当するため,保険診療での研究ができないため,特定臨床研究として本研究を行う必要がある.そのため,公立大学法人横浜市立大学臨床研究審査委員会での審査を受け,審査委員会での特定臨床研究の承認を得る必要があった.複数回の修正後に審査委員会での承認を得ることができたため,症例をリクルートし,本比較試験を開始した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は開始され,症例を蓄積中である.
|
Strategy for Future Research Activity |
実施症例を増やしていく.
|
Causes of Carryover |
新型コロナの影響で予定していた国際学会などへの出張が行えなかったため,次年度使用額が生じた.次年度に学会出張を行い,画像診断や手術を行うことでで研究費を使用していく.
|