2022 Fiscal Year Research-status Report
Studies on the involvement of brain adrenergic receptors in oral dyskinesia
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21K10124
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
青野 悠里 日本大学, 松戸歯学部, 助教 (50508497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三枝 禎 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (50277456)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 脳微小透析法 / 側坐核 / ラット / GABA |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔ジスキネジアは顎顔面を無目的に繰り返し動かす異常な不随意運動で,歯科治療の妨げとなるほか生活の質も低下させる。本計画では実験動物を用い,口腔ジスキネジアの発症と制御に関わる脳内の神経機構の解明を目指し,異常な不随意運動に関わる神経系として申請者らが注目する中脳-辺縁系ドパミン(DA)神経の投射する側坐核のアセチルコリン(ACh)神経に焦点を当て,ラットを用いた神経化学実験を行っている。当該年度は側坐核のACh神経と相互作用を示す可能性のあるGABA神経細胞から分泌されるGABAの細胞外取り込み機構(GABAトランスポーター:GAT)について,主にGABA神経活動が亢進した実験条件下で検討した。これは脳内のGABA神経は,神経活動が基礎的状態と脱分極した状態とでは細胞外GABAの取り込みには異なるGATが関わることが示されているためである(Kersante; et al., 2013)。側坐核から試料として回収した細胞外液に含まれるGABAは,蛍光検出器を備えたHPLCシステムで分離・定量している。GAT-1阻害薬のNNC-711,または,GAT-2とGAT-3の阻害薬の(S)-SNAP 5114が,高カリウムイオン負荷で増大した細胞外GABA量に及ぼす影響の分析を行っている。これまでの研究から側坐核では,基礎的な細胞外GABA量の制御にはGAT-2とGAT-3ではなく,GAT-1が主に関与することを報告してきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
側坐核のACh神経と相互作用を示す可能性のあるGABA神経のGABAの再取り込み機構の特徴の解明に取組み,当初計画した実験をほぼ終えることができた。研究成果は薬理学会の関連集会等において2023年度中に発表することを計画しているものの、詳細なデータの解析を行っている段階なのでやや遅れていると判定した。
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Strategy for Future Research Activity |
当該年度は、これまで行ってきた研究を踏まえ,特に側坐核のGABA神経活動が亢進した際に細胞外へ放出されたGABAのGABAトランスポーターを介した細胞内への取り込み機構について行った薬理学的な解析の結果の取りまとめを加速するとともに,側坐核のGABA神経活動の制御においてα受容体サブタイプが果たす役割について検討を加え,これらの成果を発表することを計画している。 【役割分担】統括,神経化学・行動学・組織学実験の遂行:青野悠里(研究代表者),実験の遂行;川島央暉(研究協力者),齊藤幸治(研究協力者),新井和樹(研究協力者),研究の助言:三枝 禎(研究分担者),J. L. Waddington(海外研究協力者)
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Research Products
(8 results)