2023 Fiscal Year Annual Research Report
抗claudin-4抗体による口腔癌に対する化学療法の増強効果
Project/Area Number |
21K10143
|
Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
山本 一彦 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (20243842)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國安 弘基 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00253055)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 抗Claudin-4抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度では、抗Claudin-4細胞外ドメイン抗体(4D3)と抗がん剤(5FU)および分子標的薬(セツキシマブ)との相乗効果について検討を行った。4D3と5FUとの併用により、5FUの単剤に比較に35%の上乗せ効果が認められた。セツキシマブについても4D3との併用により25%の上乗せ効果が認められた。さらにスフェアアッセイにより、併用効果を検討すると5FUでは40%、セツキシマブでは31%の上乗せ効果が見られ、2Dよりも3Dでより併用効果が強く認められた。スフェア内への薬剤移行は、5FUでは1.8倍に、セツキシマブでは1.6倍に増大していた。さらに、スフェア形成能も抗癌剤単独に比較し併用では5FUでは1.6倍、セツキシマブでは1.4倍に亢進し、幹細胞性抑制効果も促進されることが認められた。これらのことから、生体内においても、4D3の併用は抗がん剤の腫瘍内移行を促進し、高度の抗腫瘍効果と抗がん幹細胞作用を示すことが示唆された。
|
Research Products
(3 results)