2022 Fiscal Year Research-status Report
顎顔面形態異常や不正咬合に関連する咀嚼筋痛障害が骨格筋力の低下に及ぼす影響の解明
Project/Area Number |
21K10164
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
中川 祥子 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60865301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
前田 綾 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10457666)
大賀 泰彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (40780002)
大迫 佑季 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (30896999)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 骨格筋力の低下 / 咀嚼筋痛障害 / 顎顔面形態異常 / 不正咬合 / 炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
長期間の縦断的疫学研究(久山町研究)によると、握力は骨格筋力を反映する指標であり、認知症や死亡リスクと関連することが報告されており、握力は、全身の健康状態を示す重要な指標として最近注目されている。また我々は、若年成人の握力の低下に顎顔面形態異常や不正咬合および咬合力の低下が関与することを報告し、顎顔面形態やその機能異常が骨格筋力の低下をもたらすことを示唆した。これは、顎顔面形態や咬合が骨格筋力に影響を与えることを示唆した初めての報告であるが、発症機序については不明である。また、先行研究で示した顎顔面形態異常や不正咬合を示す患者は、ブラキシズムや咀嚼筋痛障害を生じやすいことや咀嚼筋痛障害は血液中の炎症性サイトカインが増加することが報告されている。一方、骨格筋力の減少にも、炎症の関与が報告されている。以上より、骨格筋力の低下を引き起こす発症機序として、咀嚼筋痛障害や炎症反応の関与が示唆されるが、これについても不明である。 そこで本研究では、顎顔面形態異常や不正咬合、咀嚼筋痛障害、炎症性メディエーターの産生、および骨格筋力との関連を調べて、骨格筋力低下の発症機序を解明することを目的とした。現在、顎顔面形態異常や不正咬合を伴う患者において、咀嚼筋痛障害を有する者を認めるため、何かしらの関連があると予想される。 また、咀嚼筋に圧痛を認めるものは、覚醒時の咬筋活動が多く、覚醒時ブラキシズムと関連する可能性が示唆された。また、外科的矯正歯科治療を行う患者の方がボディイメージに不満が高いことが示唆された。今後、顎顔面形態異常や不正咬合、咀嚼筋痛障害、骨格筋力および心理についても分析し、これらの関連を解明するとともに被検者数を増やして調査を継続する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響で被検者が集まらない状況が続いている。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍の状況で、被験者数の確保が難しい可能性があるが、公募期間および研究期間を延長して、対応予定。データ採取および分析を進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の影響により予定していた被験者数を確保できなかったため、謝金・消耗品等の費用が発生しなかった。今年度も昨年度と同様、謝金・消耗品に交付金を充てる計画である。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] 酸刺激時の食道知覚が咀嚼筋活動と嚥下回数に及ぼす影響について2022
Author(s)
髙橋広太郎, 前田綾, 大賀泰彦,福嶋美佳,中川祥子, 大迫佑季, 古川みなみ,原田真利那, 成昌建, 上村修司, 井戸章雄, 宮脇正一.
Organizer
第81回日本矯正歯科学会学術大会&第9回日韓ジョイントシンポジウム口演 大阪
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