2021 Fiscal Year Research-status Report
幼小児期の味覚を標的とした「トラッキング」に基づく「生活習慣病」予防対策の実用化
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21K10213
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
藤山 理恵 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (10274664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 卓 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (00228975)
木村 泰男 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (30253686)
多田 浩晃 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (70779404)
角 忠輝 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (80284701)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 味覚 / 幼児 / 小児 / 生活習慣病予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は幼小児期に身についた生活習慣が生涯にわたって維持されるという「生活習慣のトラッキング」に着目している。最終的な目標は、幼小児の味覚をターゲットとした味覚感度の客観的臨床分析による味覚介入から、嗜好性・食生活の改善による「生活習慣病」の効率的な予防法を確立させることである。まず本研究のパイロット研究として男児・女児を4歳- 6歳, 7歳- 9歳, 10歳- 12歳の合計6ブロックに分けて、各ブロック5名ずつを目標とした。本年度はコロナ蔓延のため、長崎大学病院では小児歯科外来患者の制限が続いており、またそのような環境で味覚検査等を行うことは大変困難であった。そのため10例ほどのデータ採取に留まっている。本年度中に20症例を目標としたパイロット研究を終わらせ、本研究へ進めることが叶わなかったことは残念であるが、病院内でのコロナ感染拡大予防の点からやむを得ない。しかし、そんな中で得られたデータの分析から、味覚の識別感度には個人差が大きい傾向が観察された。この傾向は、電気味覚計による検査においても観察された。小児に対する味覚検査キットおよび電気味覚計を用いた味覚検査はこれまでに報告はなく、貴重なデータである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ蔓延のため、長崎大学病院では外来の制限を行っており、臨床データ採取が困難となり、計画通りに研究を進めることが出来なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後コロナ感染の収束が認められた後、令和3年度からのパイロット研究(目標:年齢別各ブロック5名ずつ合計20症例)を完了させ、分析を行う予定である。その後、保護者へのアンケートによる食環境および生活環境調査を含めたアンケートによる調査および対象児への味覚検査等を行い、データ採取する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ蔓延のため、計画通りに進めることが出来ず、本年度計画していた研究を次年度におこなうため、消耗品および論文掲載料等に使用する予定である。
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