2023 Fiscal Year Research-status Report
Epidemiological study on brached-chain amino acid deriven from periodonpathogens as a risk factor of diabetes
Project/Area Number |
21K10216
|
Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
秋房 住郎 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40295861)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉 繭依 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (40589181)
園木 一男 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (50316155)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 脂質代謝異常 / トリプシン様活性 / LDLコレステロール / 歯周疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
この1年間の縦断研究は、日本の北九州市に住む中年成人76名を対象に、歯周病と脂質異常症とが関連性を持つと仮定して、口腔内のトリプシン様活性(TLA)と血清低密度リポプロテイン(LDL)コレステロールの蓄積との相関を調査した。血清パラメーター(LDLコレステロール、トリグリセライド、グルコースレベル)を評価し、参加者は口腔内のTLAの有無に基づいてグループに分けられ、その血清特性の変化度が分析した。62名の参加者(男性20名、女性42名、平均年齢55歳[範囲40-78])を対象として分析を行った。TLA陽性群では、1年後の追跡期間後にLDLコレステロール(137 [90-206] mg/dL vs. 176 [92-306] mg/dL、p = 0.006)とグルコース(95 [75-111] mg/dL vs. 96 [82-131] mg/dL、p = 0.041)の血清濃度が有意に増加していたが、TLA陰性群では有意な変化は認められなかった。線形回帰分析は、ベースライン時のTLA陽性結果と1年後のLDLコレステロールレベルの上昇との間に相関があることを示した(β = 0.34、p = 0.033)。この調査結果から、口腔内のTLAが、日本人の中年成人におけるLDLコレステロールレベルの上昇の指標として機能する可能性があることを示唆していると考える。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
追跡調査の結果を統計的に解析したが、論文での公表にいたっていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
ベースラインから3年後の状態を追跡調査する予定である。
|
Causes of Carryover |
当該年度は追跡調査を行えなかったため。 来年度に追跡調査を行う予定であり、追跡調査に必要な経費に充当する。
|