2023 Fiscal Year Research-status Report
歯科レセプトデータ解析がもたらす歯周治療による健康寿命延伸の推進
Project/Area Number |
21K10217
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
守下 昌輝 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (60710522)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 歯科レセプトデータ / 歯周治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
一般的に歯周治療にどの程度の期間、費用がかかるのかは、患者にはよくわからないのが現実であり、残存歯数、性別、年齢層別の歯周治療のフェーズ毎にかかる平均治療期間とそれに係る平均治療費用について目安を示すことが本研究の目的である。 BIツールで歯科レセプトデータを用いて、適正なデータ抽出を行えるようにするため、社会保険診療報酬基金が開示している、歯科レセプトデータの標準仕様及び記録条件仕様を基に、歯科レセプトデータのデータ構造解析をこれまでに行った。その結果、構造解析からマスタの設定や抽出方法について、BIツールでデータ抽出可能であることをこれまでに確認した。しかし、BIツールで表示されるデータとレセプトデータの基になる医事会計システムのデータについて月ごとに比較して精査を行ったところ、一部データに齟齬が認められた。その原因は、元号の変更に伴うレセプトデータの標準仕様の変更と、医事会計システムのリプレイスによるデータ出力方法の変更であったことから、レセプトデータの読み込み方法並びに医事会計システムデータの読み込み方法について改善を行い、データ齟齬の解決を図った。その結果、データの齟齬はなくなり、BIツールで正しく歯科レセプトデータを抽出できることを確認できた。 このデータ基盤の整備を経て、現在、治療フェーズ毎の平均治療期間と平均治療費用についての詳細な解析を進めている。ただし、予想以上にデータの精査と解析に時間がかかっており、解析作業に時間がかかっている。このため、解析結果の提供は当初の予定よりも遅れている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
BIツールを用いた適切なデータ抽出が可能であることを確認したが、レセプトデータと医事会計システムのデータ間において月ごとの齟齬が存在することが明らかになった。この齟齬は、元号の変更と医事会計システムのリプレイスに伴う標準仕様の変更が原因であったため、読み込み方法の改善を図り、2022年度中にデータの正確な抽出が可能となった。このデータ基盤の整備を経て、現在、治療フェーズ毎の平均治療期間と平均治療費用についての詳細な解析を進めている。ただし、予想以上にデータの精査と解析に時間がかかっており、解析作業に時間がかかっているためである。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に沿って研究を進め、結果を論文で公表する。
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Causes of Carryover |
研究期間を延長したため、次年度使用額が生じている。学会発表および研究論文発表を行う。
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