2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of a multi-disciplinary approach of oral function for improvement of picky eating
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21K10220
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
田村 文誉 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (60297017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊谷 武 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (20214744)
水上 美樹 日本歯科大学, 生命歯学部, 医療職員 (60735695)
川嶋 舟 東京農業大学, 農学部, 准教授 (00401711)
高橋 智 日本大学, 文理学部, 教授 (50183059)
田部 絢子 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (70707140)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 食の問題 / 保護者 / 小児 / 哺乳 / 離乳 / 相談 / 口腔機能 / 育児 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は発達障害児の保護者への郵送質問紙法調査を通して、発達障害児の口腔の問題や食の困難の実態と、当事者および家族への支援のあり方を検討した。質問紙への回答は、未就学児では保護者、就学児は当事者、または保護者に求めた。協力先は本研究の研究代表者、研究分担者、研究協力者の関係している東京都・京都府・広島県・沖縄県の保育園、幼稚園、学校等、637施設である。調査期間は2021年7月から2022年2月28日までであった。 研究者より各施設に依頼し、所属している児の保護者に協力を求めてもらい、アンケートの実施や回答は任意としたため回収率は不明である。 回答は1981件得られ、有効回答数は1974件であった。0歳から1歳半までの児の保護者109件、1歳半から小学校入学前までの児の保護者1270件、小学生以上595件である。 0歳から1歳半までの児についての結果の概要を示す。アンケートの回答者は母親97名(94%)、父親6名(6%)であった。対象児の月齢は0~18か月で、平均月齢は13.8か月、性別は男児54名(52%)、女児49名(48%)であった。離乳食の開始時期は、5か月から11か月までと幅広く、最も多かったのは5か月57名(59%)、次いで6か月31名(32%)であった。哺乳で心配なことがあると回答したのは11名(11%)であった。その理由として、舌小帯、授乳時間が長すぎる、という回答が多かった。離乳食で心配なことがあると回答したのは23名(22%)であった。児の食べることについて相談先があるかを問うたところ、あるが73名(71%)、ないが30名(29%)であった。児にみられる食の問題が家族にも共通しているかについては、思わないが46名(45%)と最も多かった一方、少し思う23名と非常に思う14名を合わせると36%にのぼった。1歳半以降の児の結果については解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和3年度の研究は予定通り遂行できたと考える。ただし、一部、結果の解析が途中となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度は運動療法の介入研究となる。介入研究では、偏食のある児と家族が運動療法を実施している施設に行くことになるため、場合によっては都道府県を越えて移動しなくてはならない。また、他者との接触の機会もある。新型コロナウイルスの感染状況によっては、実施が先延ばしになることも懸念される。 なお、令和3年度で得られたアンケート結果については、日本摂食嚥下リハビリテーション学会にて発表する予定である。
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Causes of Carryover |
当初の予定していた回数よりも打ち合わせ会議が増え、研究分担者の交通費の支出が増えたことや、アンケートの協力施設の増加により郵送費が増額となったため。
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Research Products
(26 results)