2021 Fiscal Year Research-status Report
Common molecules that cause or prevent cardiac failure and periodontal disease exacerbation
Project/Area Number |
21K10238
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
Bhawal Ujjal 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50433339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 ゆり子 東邦大学, 医学部, 講師 (40396685)
佐藤 冬樹 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (60400131)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 心不全 / 歯周病 / 体内時計 |
Outline of Annual Research Achievements |
生後2~3ヵ月齢の C57BL/6 および Dec1KO に 横方向大動脈狭窄 (TAC) 処理を行い、TAC 処理1週間および4週間後、心臓および口腔粘膜組織を用いて、DNAマイクロアレイおよび miRNAアレイ解析にて網羅的遺伝子、miRNA 発現解析を行った。マウスの TAC 処理下において Dec1 が心臓線維化を促進することを新たに示した。Dec1 が TNF-α や Smad3 などを促進させることを示した。さらに、Dec1KO (ノックアウト) マウスは、血管周囲線維化から心臓を保護し、M1/M2 マクロファージ分極を調節し、心不全に伴うアポトーシスを減少させることを示した。マイクロアレイ解析により同定された遺伝子、miRNA の発現はリアルタイムPCR法およびウェスタンブロッティング法を用いて確認した。さらに、免疫組織化学染色法によりタンパク発現を明らかにするとともに血液量の評価を行った。TAC 処理1週間および4週間後、マウスの血漿より miRNA を採取し、同定された miRNA の発現を検討した。また、酵素結合免疫吸着アッセイ (ELISA) 法を用いて標的タンパク質を検出した。さらに、上顎骨および下顎骨の in vivo 解析 (マイクロCT、ヘマトキシリン・エオジン染色法および免疫組織科学染色法) にて検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画書に沿った進行を行っているが、対象となる生後3ヵ月齢マウスのTACモデルの作成やその系の立ち上げ等に時間を要しているため、計画書以上の進展はない。これら問題点は、これまでの各種検討により徐々に解決されていくと考えられるため、今後は更なる研究の進展が期待される。また、並行して進めているマウスの血漿より miRNA の解析を行うにおいても、系の立ち上げ、検討に大きく時間を要しているが、こちらもこれまで検討を基に、今後研究が進展すると期待されている。 以上のことから、現在までの進捗状況は、計画書を大きく超えて進展するものではないものの、おおむね順調に進展しているものと判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
歯周病モデルを用いて TAC にて同定された miRNA 機構の解明: A) 実験的歯周病モデルマウスを用いて、TAC により同定された miRNA の in vitro 解析 (リアルタイムPCR法) を行う。 B) 血漿の解析 (ELISA法)、顎骨の in vivo 解析 (マイクロCT、ヘマトキシリン・エオジン染色法、免疫染色および TRAP染色法) にて検討する。
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Causes of Carryover |
初購入を予定していた、抗体の購入費が少なく済んだため。また学会参加費が不要であった。昨年、心不全モデル (TAC: 横方向大動脈狭窄) マウスによる歯周組織の恒常性に及ぼす効果が推察された。このような状況から令和4年度は歯周病モデルを用いて TAC にて同定された miRNA 機構の実験を計画しており、薬剤購入費として使用する。
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[Journal Article] Bio-functionalized titanium surfaces with modified silk fibroin carrying titanium binding motif to enhance the ossific differentiation of MC3T3-E12021
Author(s)
Watanabe M, Bhawal UK, Takemoto S, Nishiyama N, Nakahara Y, Tatematsu K-I, Sezutsu H, Kuwabara N, Minamisawa T, Shiba K, Asakura T
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Journal Title
Biotechnology and Bioengineering
Volume: 118(7)
Pages: 2585-2596
DOI
Peer Reviewed
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