2021 Fiscal Year Research-status Report
口臭からの全身疾患の発見を目指したイオン付着質量分析法による広範囲の口臭測定
Project/Area Number |
21K10250
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大城 暁子 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, プロジェクト助教 (60644036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相田 潤 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80463777)
財津 崇 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (80611508)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 口臭 / ガスクロマトグラフィー / 揮発性硫黄化合物 / 全身疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
口臭に関しては、10人に1人が気にしていると報告があり、家庭、職場や学校でのコミュニケーションに影響を及ぼしていると考えられる。 口腔由来の口臭に関してはガスクロマトグラフィーやセンサー測定器などの機器が使用されている。しかし、全身疾患に由来する口臭の成分の分析は少なく、どの程度の濃度でどのような成分が呼気の中に存在する場合に、どういった全身疾患が存在するのか、といった基本的な知見が欠けている。そのため、口腔由来だけでなく全身疾患由来の口臭を全般的に測定が可能な機器の開発が必要である。そこで、非侵襲性に得られる呼気により全身疾患の特定が可能なのかを明らかにすることを目的とする。現状では、ガスクロマトグラフィーを中心とした口臭測定機器では、主に揮発性硫黄化合物(VSC)の測定(硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド)を行っている。「非侵襲性の生体サンプル」という観点では、歯科が関わる領域では唾液が用いられることが多いが、呼気も活用できる可能性があり、その潜在的な有用性は極めて高いと考えられる。呼気採取は簡便にかつ安全に行うことができ、本研究は呼気から全身疾患のスクリーニングおよび判別につながる可能性が期待でき、歯科分野で新しい取り組みである。 本年度は、呼気採取容器の選定に注力し、既存の呼気採取袋や容器のみならず新規材料等を用いて検証を行っている。標準となる硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドを複数の濃度で準備し、ガスクロマトグラフィーで測定を実施、あわせて、容器保存による経時変化の検証を行い、最適な容器の選定を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、呼気採取容器の選定段階である。呼気の長期保存に最適な容器の検証を行っている。標準となる硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドを複数の濃度で準備し、ガスクロマトグラフィーで測定し、検証を行っている。あわせて、容器保存による経時変化の検証を行い、最適な容器の選定を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
呼気採取容器に呼気を採取し、長期保存できることを実証する。その容器を用いて、揮発性硫黄化合物や全身疾患に由来するようなマーカーとなる成分の特定、呼気に含まれるその成分の検証を行う。
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Causes of Carryover |
呼気採取容器の検証に時間がかかっているため
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