2022 Fiscal Year Research-status Report
指示なしで嚥下機能を解析する~舌骨上筋群のかたさは何を意味するのか~
Project/Area Number |
21K10264
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
大久保 真衣 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (60385218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 瞭 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00327933)
中田 悠 東京歯科大学短期大学, 歯科衛生学科, 講師 (40844634)
杉山 哲也 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (50216347)
大房 航 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (50709508)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 筋硬度 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在研究を継続して、データをまとめている 特に硬度計を用いた研究はまとめることができたので、以下内容を記載する。健康な成人28名(男性14名,女性14名)を対象とし、座位の態勢を指示した。MyotonPROの測定は骨の介在のない顎下中央部にプローブを設置し安静時と水保持時での顎下浅層部の測定を行った。舌圧は舌圧測定器を用いて最大舌圧の測定を行った。 結果:安静時と水保持時での筋肉の特性は安静時と水保持時の間に有意差が認められた。FrequencyとStiffnessでは正の相関関係が、 Decrement,Relaxation,Creepでは負の相関関係が認められた 。男女間での比較は安静時のDecrement において有意差が認められた。また最大舌圧との比較は水保持時のDecrementにおいて負の相関関係が認められた。 考察:安静時と舌機能時では顎下浅層部の筋の特性が変化することが分かった。また男女間では安静時の弾力性に違いがあることが分かった。しかし水保持時の弾力性には変化がなかったことから、皮下脂肪の厚さが関係してくると考える。舌圧との相関関係にでは舌機能時の弾力性との間に負の相関関係が認められたことから、舌機能時には顎下部の弾力性が上がることが示唆された。 まとめ:顎下機能時には顎下部の緊張性、剛性、弾力性が上がり、変形回復時間やひずみが下がる。舌圧は顎下部の弾力性と有意に関係する。男女間では男性の方が女性よリ安静時の弾力性が高いことが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
筋硬度計の場合、女性の顎下部脂肪層の問題があり、現在その影響を調整方法を検討している
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Strategy for Future Research Activity |
超音波診断装置によるエラストのデータと筋硬度計のデータの相関性を検討する予定である。概ねデータは取り終えているので、研究遂行可能であると考える
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Causes of Carryover |
コロナ禍であるため、旅費の使用が少なかった。
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