2022 Fiscal Year Research-status Report
Research on operation of medical resource information sharing system in the disaster
Project/Area Number |
21K10280
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
名倉 弘哲 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (50267556)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 災害時安否確認 / 薬剤師安否確認システム / 薬局状況確認システム |
Outline of Annual Research Achievements |
大規模災害時における医薬品をはじめとした医療資源の供給体制を確立するために佐賀県薬剤師会の協力を得て、われわれが考案した「災害時安否確認システム」の有用性を検証するための実証実験を計画していた。2022年度もコロナ禍の影響で社会実験の実施は実現できなかったが、実施前の佐賀県薬剤師会会員宛ての事前調査だけは完了した。安否情報メールシステムの実証実験には対象薬局の86%が協力したいと回答した(回答件数76件)。協力できないと回答した12%は「スマートフォンでのメール使用はしないため」が理由であった。また、災害時の薬局の安否確認システムの導入を希望する声が多く、実証実験を行い薬剤師会が把握することの重要性を求める意見が多かった。 2023年5月よりCOVID-19感染症が第5類に移行したことで、今年度は佐賀県薬剤師会、岐阜県薬剤師会にて実証実験を実施し、次年度は旭川薬剤師会で実施する予定である。 本研究を開始する契機となった研究論文が2023年4月末に掲載された。 PharmacyAkira Mitoya, Satoshi Okamura, Osamu Noguchi, Isao Saito, Hironori Nakura, Shinichi Iwai, Keiko Kishimoto Creation of the first regional medical resource map for use in a disaster Exploratory Research in Clinical and Social https://doi.org/10.1016/j.rcsop.2023.100278
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍の影響で実証実験を行う予定が2022年度はたびたび延期となってしまったため、実験対象施設へのアンケート調査のみである。COVID-19が第5類へ移行したことから2023年度には本システムを運用し、全国の希望する薬剤師会を対象に実証実験を展開する。
|
Strategy for Future Research Activity |
佐賀県薬剤師会での実証実験への体制はすでに役割分担がなされており、災害対策本部(3役+事務局+県理事)、災害薬事コーディネーター、災害救護薬剤師会班(責任者は県理事から選出、または災害対策本部長(会長)が任命)、医薬品管理班(責任者は県理事から選出、または災害対策本部長が任命)、ボランティア薬剤師受け入れ班(責任者は県理事から選出、または災害対策本部長が任命)、広報班(広報委員)、情報整理・備品班(総務財務委員)という役割で安否情報システムのプレテストを7月に開催し、8月に本実験を行う予定である。 そのデータなどを集めて、考察まで行い9月に長崎で開催される九州山口薬学大会にて発表する。 佐賀県としても安否情報システム等を用いて情報を共有していきたいというニーズがあること、佐賀県が被災した際には、支援に入る薬剤師おいても、安否確認システムがあることを周知し、地域連携がとれる体制を整備することとなる。
|
Causes of Carryover |
COVID-19の影響で実証実験予定地での受け入れ態勢を組むことができなかったため、R5年度に佐賀県薬剤師会、および岐阜県薬剤師会にて実施する。 佐賀県では7月と8月に実施し、岐阜県では佐賀県終了後に実施するためにシステム運用費を拠出する予定である。
|
Research Products
(1 results)