2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K10283
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
田中 誠人 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (10790339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重松 英樹 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30623516)
城戸 顕 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70382306)
宮坂 俊輝 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (00771023)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 脊椎転移 / 転移性脊椎腫瘍 / 診療連携システム / 放射線科 / 読影 / CT / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、画像診断部門と骨転移キャンサーボードを直結した診療連携システムの構築と、その有効性評価を目的とする前向き研究である。 2021年6月1日から2023年12月31日までの期間に院内のすべてのCT・MRIを対象に放射線科の読影で脊椎転移を疑う所見が得られた症例を登録する予定で、2021年度は症例登録を実施した。 登録された症例は、脊柱不安定性・骨関連事象(SRE)リスクの評価・予後予測を行い、これらの情報を記録する。さらに対象症例は骨転移キャンサーボードに参加いただいている放射線治療科・緩和ケアセンターと連携して、1)手術介入、2)放射線治療介入、3)手術と放射線治療介入、4)経過観察のいずれかの方針を選択し、その選択について記録している。現在は症例登録と同時に、3ヵ月おきに経過観察をしている時期に該当する。現在の登録数は8例である。 さらに2022年度であるが、症例の前向き登録と同時に、過去5年間の当院の脊椎転移症例を電子カルテの病名(脊椎転移、転移性骨腫瘍)から検索を実施し、対象症例に関して患者背景情報(年齢、性別、癌腫)、治療経過中の神経症状、放射線治療の有無、骨修飾剤投与の有無、脊椎転移判明から死亡までの期間について後ろ向きに調査を行う予定である。 最終的に、脊椎転移症例に対する新たな診療連携システムと、以前の診療体制を比較することにより、新たな診療連携システムの長所と短所を明らかにできると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定では、1か月あたり1-2症例の脊椎転移症例が、CT,MRIにより抽出されると見込んでいた。しかし、現在約1年の登録期間における登録症例は8症例と、見込みよりも少なくなっている。当科では2019年7月より骨転移相談外来が開設され、その外来に対して骨転移症例を紹介いただいている流れがあることも影響しているかもしれない。 さらに、COVID-19の感染拡大の影響により、外来の受診を控える傾向が影響しているのかもしれないが、見込みより症例数が少ない明確な理由は不明である。引続き、放射線読影医の先生方には協力をお願いし、本研究を継続する。
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Strategy for Future Research Activity |
前向きの症例登録期間は2021年6月1日から2023年12月31日までである。引続き、放射線読影医の先生方にはCT,MRIで発見した脊椎転移症例の院内メールによる情報提供の協力をお願いし、本研究を継続する。
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Causes of Carryover |
当初予定していた購入物品の選択に手間取ったため、初年度は予定の金額よりも低い使用金額となった。2022年度に予定購入物品の手続きを進める予定である。
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