2023 Fiscal Year Research-status Report
適応的に機能する急変対応システムの有用性と実装にむけた研究
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21K10301
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
中村 京太 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 准教授 (00287731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 和江 大阪大学, 医学部附属病院, 教授 (00324781)
佐藤 仁 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 講師 (70453040)
安部 猛 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 講師 (80621375)
土屋 慶子 横浜市立大学, 国際教養学部(教養学系), 准教授 (20631823)
岡田 浩 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (10533838)
鈴木 渉太 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (00830770)
西井 鉄平 横浜市立大学, 医学部, 講師 (90596397)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | RRS / 専門チーム |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度はRRSの対応チームであるRRTが実際にベッドサイドに向かって患者の初期対応を実施した後、院内の専門チームや入院診療科とは異なる診療科にコンサルとし、院内の専門リソースの導入を行っている実態について分析した。2021年4月から2022年3月の間に、横浜市立大学附属市民総合医療センターで起動されたRRTの記録を分析した。結果313件の起動事例があり、13.1%の事例において、なにかしらの専門診療科や専門部門、専門チームへのコンサルトと連携を通じて患者への最適な対応を模索していることが判明した。診療科間をつなぐ具体的な実態をみると、耳鼻咽喉科、消化器内科、消化器外科、脳神経内科、泌尿器科、産婦人科、眼科と心臓血管センター内科といった、大きく専門が異なる診療科間のコンサルトを進めていた。院内専門チームとつなぐ実態をみると、RST(Respiratory support team)へつなぐケースが最も多く、同様に耳鼻咽喉科、消化器外科、消化器内科、脳神経内科、泌尿器科の事例で連携を図っていた。313件の起動事例のうち、同一入院期間中に再起動された事例を21例認め、それらの事例のうち61.9%(13例)はRRTのフォローアップラウンドが行われており、RRTが継続して係り病棟とのつながりを維持する中で、継続的な対応が行われていた。RRTの活動は、部門間の交流を生み出し、サイロ化した部門や多職種チーム間の横断的な活動を促す役割を果たしていた。RRTラウンドは、変動する患者の状態を適切に把握し、病棟や診療科間の障壁を減らすという点で、積極的な患者安全の創出に一役買っている可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初はコロナ対応の影響でチームの活動に制限が生じていた(現在は解消)。その後、代表者の転勤に伴う、研究関係の手続きに時間を要したこと。RRTのリーダーを含むメンバー交代の影響、臨床業務の多忙さなどが重なって、大幅に遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き活動の結果をまとめ、分析、発表を行う予定。
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Causes of Carryover |
研究の進捗が遅れているため。
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