2023 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of dialogue structure that leads to interactive information provision promotion between pharmacists and patients with chronic diseases in pharmacies
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21K10312
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
岸本 桂子 昭和大学, 薬学部, 教授 (50458866)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 秀彦 北海道科学大学, 薬学部, 教授 (70326560)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 薬剤師の服薬指導 / 慢性疾患 / 薬局 / インタビュー調査 / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究研究1「生活習慣病の壮年期患者を対象とした薬物療法に関する質的研究」早期の重症化予防の観点から壮年期の高血圧患者15名、2型糖尿病患者5名に対してインタビュー調査を行い、薬物治療や習慣改善の経時的変化をTEM(複線径路等至モデル)によって記述した。促進要因は1.会社の支援、2.高血圧に関する情報、3.家族の協力、阻害要因は1.忙殺、2.外出自粛であった。 研究2「薬局での服薬指導における薬剤師と高齢患者のアイコンタクト促進に関わる言語・非言語コミュニケーションに関する予備調査」薬局の来局者6名を対象に着用したアイトラッカーにて薬剤師の発言及び動作や目線を記録した。患者とのアイコンタクトを促進する要因は、言語CCは薬剤師の共感、要約、反復、開いた質問が、非言語CCは薬剤師が患者に視線を向けることや患者を見続けること、頷く動作であった。 研究3「薬局薬剤師からの声掛けに対して患者が抱く印象と影響要因」45-74歳の薬局で定期的に処方薬を受け取っている慢性疾患患者1800名を対象にweb調査を実施した。薬局薬剤師からの4つの声掛け「お変わりありませんか?」「前回と同じお薬ですね、症状にお変わりないですか?ここ最近、薬を飲んでいて、何かいつもと違うことや変わった症状はないですか?」「今日はどうされましたか?」「今日は、新しい薬が処方されていますね。処方された薬が適切か確認したいので、経緯を教えて下さい。」に対する印象評価および印象に影響する要因を探索した。声掛けの印象の詳細を把握するために、薬局の待合室において来局者30名を対象にインタビュー調査を行った。抽象的な「お変わりありませんか?」「今日はどうされましたか?」に対し具体的な声掛けに比べ、有意にネガティブな印象を抱いていた。
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