2022 Fiscal Year Research-status Report
Clinical and economical evaluation study of telemedicine among discharged patients
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21K10331
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
木下 琢也 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 特任研究員 (00882440)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 武浩 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (20372237)
田浦 直太 長崎大学, 病院(医学系), 准教授 (40380860)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | オンライン診療 / 電話診療 / リアルワールドデータ / ビッグデータ |
Outline of Annual Research Achievements |
リアルワールドデータを用いたオンライン診療および電話診療の評価をするにあたり、筆頭で英文の査読付き原著論文一つ、筆頭での国内学会でポスターまたは口頭発表を6つ報告した。概要としては主に①オンライン診療の実態および関心とCOVID-19との関連を検討、②オンライン診療導入の関連因子(距離の影響)の探索、③非常事態宣言の有無と利用の違い、④電話診療による抗ADHD薬の処方の実態およびCOVID-19前後の差分差分析、⑤歯科領域における電話診療の実態、⑥訪問看護領域における電話診療の活用実態について報告した。 英論文では世界中でオンライン診療への関心がCOVID-19感染者数の増加と共に第一波(緊急事態宣言中)では増加したと報告されていたが、長期的にはその関心度合いは相関していなかったことを報告し、他の関連因子による影響の可能性を示唆した。それに伴い、オンライン診療の関心は実際のオンライン診療または電話診療の実施数に伴って分布している可能性を日本医療マネジメント学会で発表し、また緊急事態宣言の有無による継続的な利用の影響を報告した。また、医療情報学会では電話診療による抗ADHD薬の処方変化としてコンサータなどの管理の難しい薬剤処方の減少および小児ADHDに対しての利用増加を報告した。遠隔医療学会ではオンライン診療導入と連携医療機関との距離に関する検討および歯科領域における電話診療の利用実態を報告した。距離とオンライン診療の導入は関連していないこと、また歯科領域における電話診療の利用増加を報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
英文としてアクセプトされていないが、オンライン診療および電話診療の実態把握することはでき、様々な学会で報告した。また、オンライン診療と健康に与える影響についての分析中であり、報告および論文化できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
学会発表した研究テーマを英語論文として発表する。疫学的な検討を実施する上で、データの性質上、通常診療との比較が困難であり、また電話診療またはオンライン診療を選択する患者集団の性質が疾患領域により異なるため、当初の研究計画通りにはいっていない。しかし、それら状況を考慮した研究デザインによる疫学研究を実施し、学会発表および論文発表をしていく。また、継続的および効率的にオンライン診療および電話診療に関する研究および発展に寄与する環境を構築していく。
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Causes of Carryover |
必要な物品等がなく、また予定していた予算を執行するタイミングがなかったため。残金は2024年度に必要な物品購入費、学会参加に関連する費用に充てる。
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Research Products
(7 results)