2023 Fiscal Year Research-status Report
自己抗体を用いた自己免疫疾患・発症予測バイオマーカーの探索
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21K10400
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
加藤 貴彦 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (70169506)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 自己抗体 / 抗核抗体 / 妊婦 / 化学物質 / ライフスタイル |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度,特定の化学物質曝露が,一般妊婦の自己抗体産生に影響している可能性が明らかとなった。 抗核抗体が陽性であることは,自己免疫疾患や不妊症を焦点がおかれ検討されてきたが,健常人における妊娠転帰や出生児への影響については不明である。周産期合併症は,多因子の病因を有する複雑な病態が多く,機序が不明なものも少なくない。また,周産期だけでなく,出生児のその後の成長発達,慢性疾患などの長期的な健康問題にも繋がる重要課題である。今年度は,前年度の結果を踏まえて,妊娠第1期の抗核抗体と妊娠帰結および出生児への影響について解析した。結果を欧文雑誌に投稿し,現在査読中である。また,妊娠第2~3期血清,臍帯血の血清試料を収集して抗核抗体を測定し,経時的変化とその影響について現在分析中である。 今後,生体試料による定量評価を加えてこれまでの研究の多角的評価を行うと共に,抗核抗体と子どもの成長発達との関連を分析し,抗核抗体のバイオマーカーとしての可能性を検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理由 今年度実施した研究は実施・解析が順調にすすみ、論文にまとめ投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに分析した妊婦第1期、第2~3期の血清中の自己抗体の分析に加え、出生児の抗核抗体を分析する予定である。また、今年度は本研究の最終年度となるため、自己抗体と児体格・健康状態との関係性を総合的に解析する予定である。
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Causes of Carryover |
完成論文の発表経費として予算を計上していた。しかし、査読が雑誌社の都合により遅れたため(査読者が見つからない)、次年度に繰り越し結果を待っているところである。次年度は本論文を含め2つ論文の投稿・発表を予定している。
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