2021 Fiscal Year Research-status Report
New valuable population based colorectal cancer screening: Including cost-effective analysis
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21K10454
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
小俣 富美雄 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 医師(非常勤) (70233616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 中 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (20508147)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 大腸癌 / 大腸ポリープ / 免疫学的便潜血反応 / 予測モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度には、研究計画書に添って、我々のグループが2011年に作成した進行大腸腺腫の予測モデル(Eur J Gastroenterol Hepatol 2011; 23: 1036-41)の外的妥当性を検討しました。 上記の予測モデルを使用すると、日本で広く行われている免疫学的便潜血反応の値、性別、年齢、BMIからその人が大腸腺腫に罹患している確率をノモグラムを用いて、簡便に計算することができます。研究対象グループ内における内的妥当性はブートストラップ法により検証されていたものの他の集団における妥当性が検討されていませんでした。そこで、今回の外的妥当性の検討には、当初の研究対象集団と同じ施設で、異なる時期に健診の一部として大腸内視鏡検査及び免疫学的便潜血反応が行われた1627人の患者のデータを用いました。この1627人は、当初研究対象とした1085人の患者とは重複しない集団です。本コホート中、非進行腺腫を有した患者は529人、進行腺腫を有した患者は72人でした。最初に各患者の進行腺腫を有する確率を、上記の予測モデルから算出し、確率の小さい順に並べ替え、10%ずつのコホートに分割。その後X軸に計算された確率を、Y軸には実際に観察された確率をプロットし、Calibration plotを作成しました。本プロットはほぼ傾き45度の直線となり、我々の予測モデルの外的妥当性は検証されました。ただし、大腸腺腫の予測確率が0.4以下の場合、我々の予測モデルでは、大腸腺腫の存在確率を低く見積もることが明らかになりました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Covid19感染により、対象患者からの情報収集などに困難があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
Covid19の感染状況を見ながら、対象患者から詳細な家族歴などを聴取して、日本人におけるPREMM5の妥当性を検討する。また、すでに作成済のData fileを用いて、免疫学的便潜血反応の診断能の検討を行う。
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Causes of Carryover |
Covid19感染により多くの学会がハイブリッド形式になり、出張経費が不必要になったため、次年度使用額が生じました。今後の学会出席( 発表)、書籍、消耗品などの購入に使用予定です。
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