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2021 Fiscal Year Research-status Report

患者中心のケア実現に向けた患者志向の組織市民行動に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21K10559
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

大西 麻未  順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (10451767)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords組織市民行動 / 患者志向
Outline of Annual Research Achievements

看護師による患者志向の組織市民行動の概念及び尺度案の項目を検討するために、組織市民行動の概念および構成要素、行動指標を検討する文献調査を、経営学、組織心理学等の領域を含めて実施した。看護師の組織市民行動の定義試案を、文献レビューに基づき「組織成員としての看護師による自発的な行動であり、公的な役割として位置づけられているかどうかにかかわらず行われる、患者ケアまたは組織の有効性を高めることに貢献する行動」とした。組織市民行動を表す看護師の行動や態度、意識として、誠実さ、自己統制、同僚の援助、職場の学習推進、提言、職場環境の整備、自己研鑽、職場への参加、肯定的態度、柔軟な患者支援行動などがあった。これらの構成要素をもとに、具体的な行動指標を試作し、尺度案を作成している。顧客志向型や患者志向型の行動特性については得られる文献が少なかったことから、これらの要素については引き続き検討する必要がある。
また、組織市民行動を引き出す可能性のある組織的要因についても検討した。組織コミットメントや組織公正性の認識、職務満足感など肯定的な対組織感情が組織市民行動の先行要件となりうることが明らかになった。さらに、組織風土が影響を及ぼしていること、仕事のコントロールが低く、役割負担感や役割葛藤が高いと組織市民行動が阻害され、むしろ行動することで不満足感につながるなどの否定的な影響を及ぼす可能性が仮説として示された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

看護師の組織市民行動の構成概念の整理、測定項目の抽出について十分に整理できているとはいえないため、引き続き概念整理とインタビュー調査等による追加・洗練が必要である。

Strategy for Future Research Activity

看護管理者や看護師からの意見聴取を行い構成概念の洗練をはかり、測定項目案を作成し、調査計画を立案する。

Causes of Carryover

文献レビューと結果の整理に時間を要したため、専門家の意見聴取等を行うに至らず、次年度使用額が生じた。これ以降、整理された構成概念と質問項目案の妥当性検討を行い、尺度作成に進める予定である。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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