2021 Fiscal Year Research-status Report
看護師長の組織アイデンティティが、病棟看護師の組織同一視に及ぼす影響の検証
Project/Area Number |
21K10560
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
塚本 尚子 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (40283072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舩木 由香 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (10389942)
工藤 みき子 上智大学, 総合人間科学部, 助教 (10802473)
片桐 由紀子 (亀野由紀子) 上智大学, 総合人間科学部, 助手 (60634657)
渡邉 彩 上智大学, 総合人間科学部, 助手 (90779977)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 組織アインデンティティ / 看護師長 / 組織同一視 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年4月~2022年6月は、看護師長の組織アイデンティティを類型化し、看護スタッフの組織同一視との関係を明らかにするための第一研究を予定している。研究対象は、看護師長と看護師長が管轄している病棟のスタッフをひとつの単位を予定しており、20名の看護師長と、そこに勤務する看護師約600名を対象とする。2021年度の進捗としては、この実施に向けて、2021年6月22日の本学倫理審査会に研究計画書を提出し、7月2日に承認、付帯事項への応答により7月16日に実施許可を得た。この時期、新型コロナ感染症が増加傾向にあり、医療機関の状況を鑑みてしばらくの間募集を見合わせた。一旦感染症が収束傾向に向かったため、看護管理者が多く所属する団体の承諾を得て、2021年10月~2022年3月の間、ホームページに参加いただける看護師長募集のための広報を実施した。しかし、この広報によっては参加の申し出を得ることができなかった。このため対象者募集方法を、一般社団法人病院会ホームページに掲載されている病院一覧より、関東6都県の200床以上の病床を有する医療施設について番号を付し、乱数表を用いて100施設を選択し、研究への協力依頼を送付することへと変更し、2022年3月の倫理審査会に研究計画の修正申請を行った。対象者を選定している待機期間中に、質問紙の印刷、今後の依頼に向けての準備等を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象の募集を、看護管理者が多く所属する団体に依頼しホームページに募集広報を掲載したが、新型コロナ感染症の影響で各医療機関の管理職は業務に忙殺されており、広報を見る機会が少なかったものと想像される。協力者があれば、その都度看護師長の面接、引き続きその看護師長の管理する病棟スタッフへの質問紙調査を実施予定であったが、現段階で実施できていない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、対象の募集方法を、一般社団法人病院会ホームページに掲載されている病院一覧より、関東6都県の200床以上の病床を有する医療施設について番号を付し、乱数表を用いて100施設を選択し、研究への協力依頼を送付する方法とし進めて行く予定である。ただし新型コロナ感染症の収束の見通しが立たない中、今後も医療機関の研究協力は難航することが予測され、100施設では必要な対象者が得られない場合には、さらに50施設ずつ増やしながら募集を続けていくことを予定している。
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Causes of Carryover |
第一研究を2021年4月より2022年6月に設定している。現段階で対象者募集が不調だったため、第一研究で執行予定の予算が未執行の状態にある。対象の募集形態について倫理審査会の修正申請を行っており、審査会より承認が得られ次第、募集方法を変更して進めていくことを予定している。調査協力者が得られた段階で、2021年度に予定していた予算については執行予定である。第一研究の見通しが立った段階より、第二研究へと移行していくため、2022年度の予算については、現段階では当初の予定通り執行していく予定である。
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