2022 Fiscal Year Research-status Report
COVID19で実習経験が不足した看護師への現場型新人看護師教育プログラムの開発
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21K10562
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
河合 麻衣子 東京女子医科大学, 大学病院, 看護師 (90553404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 典子 東京女子医科大学, 看護学部, 臨床講師 (10517436)
池田 真理 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (70610210)
小泉 雅子 東京女子医科大学, 看護学部, 准教授 (20727606)
原 美鈴 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (80408567)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | COVID-19 / 新人看護師 / 新人看護師支援 / 新人看護師教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、2021年度より、同一対象に対して継続的なインタビュー調査を行っている。2022年度は、継続したインタビュー調査への同意が得られた以下の対象①②について調査を行った(①コロナ禍で看護基礎教育を受けた新人看護師8名、②新人看護師を支援している先輩看護師11名)。①に対しては、入職後に印象に残った出来事や役立ったと感じている支援、コロナ禍での教育との関連性について尋ねた。質的に分析した結果、新人看護師は、コロナ禍で受けた看護基礎教育のメリットとデメリットを感じながら、看護師として成長していることが明らかとなった。これらの結果より、新人看護師がコロナ禍の看護基礎教育で身に着けた力を活かせるような環境を整えるとともに、学べなかったことを補完しながら、納得して働き続けられるような支援が必要となることが示唆された。②に対しては、新人看護師との関わりで印象に残った出来事とその際の支援、コロナ禍での教育や臨床現場の状況との関連性について尋ねた。質的に分析した結果、先輩看護師は、新人看護師がコロナ禍で受けてきた看護基礎教育に配慮しながら新人看護師を支援していたことが明らかとなった。また、先輩看護師は、管理者を含めたチーム全体が、相手の背景や発言の意図を知ることがないままに関わり合っていると感じていることが分かった。これらの結果より、互いを知り認め合えるような機会が必要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍ではあったが、感染対策に留意したうえでの対面インタビュー、もしくはZOOMを活用したインタビューを行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降は、2021年度と2022年度のインタビュー結果を統合して分析し、コロナ禍で看護基礎教育を受けた新人看護師が、どのような経過をたどったのかを分析する予定である。同時に、新人看護師がチームと関わり合いながら、どのような学習環境のもとで成長しているのかについて継続的に経過を追っていく予定である。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査で得られたデータをまとめる際に必要な費用、および、研究成果の公表に関する費用(学会参加費、学会参加に伴う旅費など)に使用する予定である
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Research Products
(4 results)