2022 Fiscal Year Research-status Report
医療施設内結核感染予防のための結核健診受検職員の継続支援システムの構築と臨床応用
Project/Area Number |
21K10564
|
Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
青山 恵美 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (00716053)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 久子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00230285)
長谷川 達人 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (10736862)
中原 純 中京大学, 現代社会学部, 准教授 (20547004)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 感染予防 / 結核健診 / 職業感染 / 接触者健診 / データ管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,結核感染予防のために構築した医療施設職員の結核健診管理・教育システムを臨床応用し,医療施設で主体的に実施されている職員の接触者健診を評価し,施設職員の健康を継続支援することを目的としている。 令和4年度は,モデル地域とする東海3県(愛知県・岐阜県・三重県)の感染管理認定看護師へ施設内での職員の結核接触者健診についての質問紙調査を実施し,同時に開発した職員接触者健診データ管理用ソフトウエア(開発したソフトウエア)を試用してもらう施設を募った。質問紙調査は28名からの回答を得た。その中の3施設の施設長から承認,感染管理認定看護師からの同意を得て,開発したソフトウエアの試用を開始した。試用開始前に,3施設の感染管理認定看護師へ,職員接触者健診のデータ管理状況や課題等について事前調査を実施した。その後,各施設で発生した実際の結核接触者健診のデータを開発したソフトウエアを用いて管理を開始してもらった。試用期間中に使用感や管理状況についての調査を行う予定で進めている。 令和3年に検討したソフトウエアの設計上の問題については,データ一括入力機能や項目の整備,細かな修正点を含め改訂を行い,現在テスト段階である。令和5年には,開発したソフトウエアを試用している3施設のソフトウエアを改訂版に更新し,試用を継続してもらう予定をしている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19感染拡大の影響から医療施設への試用依頼が遅れ,1月から,3医療施設に職員接触者健診データ用管理ソフトウエア(開発したソフトウエア)の試用を開始した。試用開始の遅れが問題にならないように,研究者間でシステムの課題についての改良案を検討し,入力画面の変更やデータの一括入力を整備した。試用期間を調整すること,システム改良を同時進行することで対応できたため,おおむね順調に進行していると判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は,職員接触者健診データ用管理ソフトウエア(開発したソフトウエア)を活用した医療施設職員の結核健診管理・教育システムの運用について検討する。 現在3施設で開発したソフトウエアを試用しているが,モデル地域(愛知県・岐阜県・三重県)の医療施設の感染管理認定看護師へ,感染管理のネットワークを通じ機縁法で依頼し,試用する施設を拡大する。試用している感染管理認定看護師への使用感や管理状況等についての調査を行う。改良したソフトウエアのテスト段階であるため,テスト完了後,改良したソフトウエアへ更新し,継続して試用してもらい,さらに使用感,管理状況を調査する。 試用している感染管理認定看護師を収集し,医療施設職員の結核健診管理・教育システムの運用について,意見交換会を開催する。調査結果,意見交換会での意見をもとに,開発したソフトウエアを用いて,結核接触者健診を受験した職員の継続的な健康管理や教育を展開するための運用を検討する。
|
Causes of Carryover |
令和4年度に予定していた学会への参加を令和5年度に延期したこと,質問紙調査などの実施が年度末になったため,調査結果の資料整理等の委託費用が次年度へ持ち越しとなり,予定額との間に差が生じた。
|