2021 Fiscal Year Research-status Report
新人看護師のトランジションを支援するオンライン学習プログラムの開発
Project/Area Number |
21K10565
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Research Institution | Takarazuka University |
Principal Investigator |
北島 洋子 宝塚大学, 看護学部, 准教授 (90582875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細田 泰子 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (00259194)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 新人看護師 / トランジション / 職場適応 / オンライン学習 / 学習プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、新人看護師のスムーズな職場への適応を促進し、リアリティショックや早期離職を防ぐために、Transition Theoryを基盤として、新人看護師の職場適応に関連する要因と学習ニーズを明らかにし、学生から看護師へのトランジションを促進するためのオンライン学習プログラムを開発することを目的としている。 先行研究において作成した職場適応尺度を活用したトランジションに関連する要因の検討、ならびに新人看護師のトランジションに関する学習ニーズを明らかにし、その成果をもとにトランジションを促進する知識を包含するオンライン学習プログラムの開発ならびに評価を実施するものである。 本年度は、研究の第一段階である新人看護師のトランジションに関する学習ニーズの調査を実施するため、インタビューによる調査を予定していた。しかしCOVID-19感染拡大状況下における調査方法としては、病院勤務の看護師との対面調査は再検討の余地があると考えられ、オンラインによる調査の方法を模索した。検討の結果、調査方法はオンラインによる自由記述式のアンケート調査に変更し、所属大学における倫理審査を受審し、研究実施の承認を受けた。本年度の調査の対象は2021年度に新規採用され2年目を迎えた看護師であったため、調査は年度初頭の多忙な時期を避け、臨床の状況が落ち着くと思われる2022年度に入り2ヶ月から3ヶ月経過した頃に研究協力の依頼を開始することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度の計画として、国内の病院に勤務する卒後2年目の看護師を対象として質問紙調査を実施し、Transition Theory に基づきトランジションの進捗指標と結果指標となる関連要因と、トランジションの間に起こる可能性があることやその対処法に関する新人看護師の学習ニーズについて明らかにする予定であった。しかしCOVID-19感染拡大状況にある臨床看護師の負担や、対面でのインタビュー調査の困難さ等、諸々の状況を鑑み、調査方法の変更と実施時期の先送りを判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度実施予定であった国内の病院に勤務する卒後2年目の看護師を対象とする調査を、本年度オンラインにて実施しデータ収集する。得られたデータから新人看護師の学習ニーズについて明らかにし、ニーズを反映させたプログラムの構築を検討する。
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Causes of Carryover |
本年度経費はおおむね計画通り執行しており、次年度の助成金と合わせて計画的に使用する。
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