2023 Fiscal Year Research-status Report
新人看護師のトランジションを支援するオンライン学習プログラムの開発
Project/Area Number |
21K10565
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Research Institution | Takarazuka University |
Principal Investigator |
北島 洋子 宝塚大学, 看護学部, 教授 (90582875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細田 泰子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00259194)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 新人看護師 / トランジション / 職場適応 / オンライン学習 / 学習プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、新人看護師のスムーズな職場への適応を促進し、リアリティショックや早期離職を防ぐために、学生から看護師へのトランジションを促進するためのオンライン学習プログラムを開発することを目的としている。2021年度はCOVID-19感染拡大状況にある臨床看護師の負担や、対面でのインタビュー調査の困難さ等、諸々の状況を鑑み、調査方法の変更と実施時期の先送りを判断した。2022年度に新人看護師のトランジションに関する学習ニーズに関する調査を実施し、2023年度はその成果をもとに、トランジションを促進するオリエンテーション内容を包含するオンライン学習プログラムおよび調査用ホームページの作成を行った。2024年度に新規採用された新人看護師を対象とし研究協力の依頼を開始する。 本オンライン学習プログラムはオープンエデュケーションで一般的に推奨されている15分程度で視聴が可能であり、調査協力者の時間的負担が少なく、個人のペースに合わせた視聴が可能である。トランジションの時期にある新人看護師が活用することによる、トランジションの促進効果の有無を確認する。また、本調査は縦断的調査であり、調査協力者が継続的に自身の変化を確認することになるため、自身を振り返りそのキャリア発達の一助となることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度当初、病院勤務の看護師を対象とした対面調査を計画していたが、COVID-19感染拡大状況下にあり、対面調査は感染拡大のリスクと、病院業務の多忙さや混乱状況による調査協力を得ることへの困難さが懸念された。そのため、調査方法の再検討の必要があると考え、オンラインによる調査の方法を模索した。検討の結果、調査方法はオンラインによる自由記述式のアンケート調査に変更し、2021年度に新規採用され2年目を迎えた看護師を対象として2022年度に調査を行った。その結果を受けて2023年度にオンライン学習プログラムを作成し、その実施と評価が2024年度となる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度に新規採用された新人看護師を対象として研究協力の依頼を行い、本年度中に縦断的調査を実施する。当初の計画では本年度が最終年となる予定であったが計画の遅れがあるため、一年延長し、次年度、研究成果の公表を行うよう計画変更する。
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Causes of Carryover |
本研究の初年度がCOVID-19の感染拡大状況にあったため、調査対象である病院で働く看護師の勤務状況と感染リスクを考慮し、調査時期と調査方法の見直しを行ったため、全体的に計画が1年後ろ倒しとなっている。生じた次年度使用額は調査費用、調査協力者への謝礼等として本年度に使用する予定である。
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