2023 Fiscal Year Research-status Report
看護職員への多様性を活かしたキャリア開発プログラムの開発
Project/Area Number |
21K10569
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
恩幣 宏美 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (20434673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 千穂 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20506422)
荒井 洋子 獨協医科大学, 看護学部, 講師 (60406238)
日詰 慎一郎 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90386540)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | キャリア発達 / 看護職員 / 多様性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、多様性を活かしたキャリア開発プログラムにおける看護職員のキャリア発達の効果を検証することである。研究計画としては、第1段階である2021~2023年度に目的:①キャリア発達モデル、②アウトカム評価のキャリア発達測定尺度、③多様性を活かした効果的なキャリア開発プログラム提供内容の検討としている。また、第2段階である2024~2025年度に目的:看護職員の多様性を活かしたキャリア開発プログラムの開発と効果検証 5) 第1段階を踏まえて、看護職員に対する多様性を活かしたキャリア開発プログラムの開発と運用、6) 多様性を活かしたキャリア開発プログラムによる短期効果の検証を行う予定である。 現在、多様性を活かしたキャリア形成に関するスコーピングレビューを実施しているが、国内外共に看護領域において「多様性」「看護師」「キャリア形成」に関する論文はほぼない。そのため「多様性」を結婚、妊娠・出産、育児、介護、病気や怪我で加療中、障害、年齢、学歴、職歴、中途採用、国籍というキーワードして、キャリア発達の実態についてレビューを実施している。文献数は国内外で34文献であり、現在、分析中である。スコーピングレビューの研究は2024年度に投稿予定である。 また、キャリア発達測定尺度を開発する予定であったが、先行研究から看護師が自律的にキャリア発達できることが重要との知見を得たため、まず国内の文献を中心にキャリア自律の概念分析を実施した。さらに、国外の文献も含めて概念分析を実施し、今年度に学会発表および論文投稿する予定である。2024年度にはキャリア自律の概念分析の結果を活かし、尺度を開発する。合わせて、スコーピングレビューの結果を踏まえて、多様性のある看護職員のキャリア発達の構造を明らかにするために、質的研究を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
キャリア発達という抽象的な概念を明らかにするために、文献レビューを丁寧に行った関係上、進捗状況が遅れている。文献レビューが十分行えることで、概念枠組みが作成することができるため、今年度から本格的に研究が実施できると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は①キャリア自律の概念分析、②多様性のある看護職員のキャリア発達の特徴に関するスコーピングレビューを実施した後。③キャリア自律の尺度開発、④多様性のある看護職員のキャリア発達の構造を明らかにする質的研究を実施する。その後、キャリア開発プログラムの開発を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
2023年度に実施予定であった質的および量的研究が実施できなかった。これら2つの研究が実施した際に、研究補助者を雇用予定であり、その雇用に関する費用を予定していたが、使用しなかったために、当初予定していた使用額との違いが生じた。また、国際学会への参加も予定していたが、質的および量的研究が実施されなかったため、発表ができなかったため、旅費を使用しなかった。2024年度は質的および量的研究を実施予定であり、予定通り執行する予定である。
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