2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of Educational Program that Creates a Cooperative System between the Director of Nursing and Public Health Nurses
Project/Area Number |
21K10576
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
滝下 幸栄 京都府立医科大学, 医学部, 准教授 (10259434)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩脇 陽子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (80259431)
松岡 知子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90290220)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 地域包括ケアシステム / 看護管理者 / 看看連携 / 地域連携 / 看護継続教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、地域包括ケアを推進する看看連携体制を進めることが出来る看護管理者を養成する教育プログラムを開発することである。そのために、2021年度は、A市において展開されている「地区看護職連携ネットワーク会議(会議メンバー:保健師、病院看護管理者、訪問看護ステーション管理者、包括支援センター、連携センター担当者他)」に参画し、参与観察を行う中で看看連携に係るナレッジとスキルの明確化に取り組んだ。7回のネットワーク会議と1回の研修・交流会に参加した。その結果、①定期的な参集型交流の重要性、②個別ケースを、担当者が変わっても継続できる仕組みの必要性、③情報と看護を繋ぐ効果的な共通言語・共通ルールの必要性、④関係機関における看護職の役割の相互理解と明確な窓口提示の必要性等が明らかとなった。 また、看看連携に係るナレッジとスキルの明確化のために、わが国における看看連携の先行研究、先行実践報告を収集し「病院看護管理者のための看看連携体制の構築に向けた手引き」が提示する連携の5段階(①必要性の認識、②構築の働きかけ、③実施、④維持・拡大、⑤取り組みの評価)に沿っての分析を現在始めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は看看連携ナレッジ・スキルの明確化に取り組んだ。概ね予定通りの進捗である
|
Strategy for Future Research Activity |
2022年度も引き続き、看護職連携ネットワーク会議の観察と先行研究、先行実践報告の分析を行う。研究者らが過去に実施した病院外来における在宅療養支援の調査結果を加味し、看看連携のナレッジとスキルの構成要素を同定する。また、教育内容マトリックス表を作成し、教育内容を精選する作業を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
2021年度の研究費の支出がなかったのは、文献検討の作業が中心であった事と、参与観察の対象である「看看連携ネットワーク会議」への参加に関しては、ネットワーク会議主催者側からの交通費、作業費等の支給があったためである。 次年度は、データ管理の物品費や人件費、学会発表等への旅費が発生する予定である。
|