2021 Fiscal Year Research-status Report
Establishing an assessment for extending healthy and biological lifespan in terms of muscle mass and nutrition
Project/Area Number |
21K10581
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
石坂 正大 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (60734621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沢谷 洋平 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助教 (00848632)
浦野 友彦 国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (20334386)
平田 文 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (30582077)
屋嘉比 章紘 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助教 (30827811)
久保 晃 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (50260295)
新井 祥子 国際医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教 (70867613)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高齢者 / 栄養 / 筋量 / サルコペニア / 要介護高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
介護予防の分野においては、サルコペニアの筋量減少が着目され多くのエビデンスが存在する。しかし、要介護状態になった高齢者の活動量・日常生活の維持、生命維持のための筋量減少の観点は少なく、定期的な筋量・栄養評価はBody Mass Indexに限られる。本研究は、非侵襲的な筋量および栄養評価を地域在住高齢者、通所リハビリテーション、介護老人保健施設、特別養護老人ホームの4つのフィールドで展開している。2021年は、研究備品の購入および介護老人保健施設での研究フィールドでの調査を開始、2022年3月に特別養護老人ホームで調査を開始し、すべてのフィールドでのコホート研究が実現した。また今後は、全フィールドの比較および健康寿命から生物学的寿命の特徴を明らかにする。 本研究の目的と状況は、①地域在住高齢者、通所利用者、老健入所者、特養入所者におけるサルコペニアおよび低栄養者の有病率を比較するため、全フィールででの初回の計測を終了し、現在データ解析中である。また、対象ごとに日常生活の維持、活動量維持、生命維持のために必要な筋量を明らかにするための、全フィールドで共通の評価を行っている。②縦断調査による筋量および栄養状態の変化を明らかにするため、入所者の筋量や栄養状態のベースラインを評価し、今後縦断的な調査を行っていく。ADLの変化や死亡する対象者は、現時点では少数であり、年単位での経過を追う必要がある。③要介護に至るまでのいわゆる健康寿命と生物学的寿命までを縦断的に評価し、その差異を明らかにするため、現在はコホート研究をすべての研究フィールドで開始した。今後、2年でADLの低下や死亡例が増加した段階で、生存曲線などの生物学的寿命に関する解析を実施していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究に必要な備品はすべて納品することができている。今後は、消耗品などの定期的な計測に必要な費用が発生する。また、研究計測に対する謝金を予定していたが、研究分担者および研究協力者を多く募ることができ、謝金を使用せず、データ計測が可能となった。 研究フィールドにおける協力体制も整えることができており、計測時に施設で勤務している職員が助言してくれることで、スムーズな計測が実施できている。 また、研究分担者の協力によりデータの解析や公表に向けての準備も行えており、今後、英文誌での発表を控えている。当初の計画以上に進展しており、計画を見直す必要はない。
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Strategy for Future Research Activity |
研究対象者を長期的にデータ計測するために、研究フィールドおよび研究協力者の調整を行っている。 現時点では、順調に研究が進んでいるため、データの再計測など準備をしている。 なお、データ計測と同時に横断研究のデータ解析を実施しており、2022年度に複数の学会発表および論文投稿を予定している。 また、コホート研究として、研究期間が長いほど、生物学的および健康寿命の影響を受けるため、介入は行わないが、定期的なデータ計測を予定している。
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Causes of Carryover |
独立基盤形成支援により体成分分析装置およびリフト式の体重計が購入可能となり、予定していた経費が次年度に繰り越せるようになった。次年度以降は、研究成果の公表のため、英文校正費および掲載料にあてる予定である。
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