2022 Fiscal Year Research-status Report
学生から新人看護師への役割移行プロセスにおける社会人基礎力育成プログラム開発
Project/Area Number |
21K10591
|
Research Institution | Seisen University |
Principal Investigator |
西山 ゆかり 聖泉大学, 看護学部, 教授 (50320940)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 知子 聖泉大学, 看護学部, 教授 (10283574)
川嶋 元子 聖泉大学, 看護学部, 准教授 (20633598)
安孫子 尚子 聖泉大学, 看護学部, 教授 (20635205)
中島 真由美 聖泉大学, 看護学部, 准教授 (20724446)
流郷 千幸 名桜大学, 健康科学部, 教授 (60335164)
小林 菜穂子 聖泉大学, 看護学部, 准教授 (80751114)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 社会人基礎力 / 役割移行 / 新人看護師 / 育成プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、看護基礎教育(学部教育)で育成された社会人基礎力を臨床での実践的能力として活用できるように、「知る」段階から「実践できる(使う)」段階に到達することができる実践的育成プログラムを臨床と教育が協働し、看護の独自性を発信するための基盤となる社会人基礎力育成プログラムを開発することである。 2022年度は、倫理審査の申請と対象者の具体的リクルート方法についての検討で終わっているため、研究の進捗状況としてはかなり遅れている。 検討内容としては、テーマにある「学生から新人看護師への役割移行プロセスにおける社会人基礎力育成プログラム」を作成するにあたり、今の学生の臨地実習の体験内容(コロナ禍で臨地実習を学内で行う、または日数が短縮されている学生が、卒後1年目になっている)を考えると、プログラム作成するには、イレギュラーな学生のデータとなる可能性が大きいことが予測され、この課題に対応するための検討をつづけた。その結果、この状況下でのデータ収集をするよりは、1年延期し、実際に臨地実習をある程度、体験した学生が卒業するのを待ち、データ収集をする方がよいと考えた。 データ取集は、2023年3月に卒業した学生が、就職し6か月後、1年後のデータと2022年度に卒業した、卒後2年目の看護師のデータを収集することとし、研究計画書の修正を行うこととした。従って2022年3月卒の新人看護師としてのデータでなく、2022年卒の新人看護師が、1年間の臨床経験のなかでの社会人基礎力をデータとする。また、2023年3月卒の学生は、ほぼコロナ禍前の同じ状況での実習経験ができているものを対象としていく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
「学生から新人看護師への役割移行プロセスにおける社会人基礎力育成プログラム」を作成するにあたり、対象となる新人看護師の学生時代の背景を考えると、(コロナ禍で臨地実習を学内で行う、または日数が短縮されている学生が、卒後1年目になっている)を考えると、プログラム作成するには、イレギュラーな学生のデータとなる可能性が大きいことが予測される。従って、今年度の新人看護師のデータ収集はせずに、この新人看護師が2年目に経験した時に、1年目に必要だと感じた社会人基礎力についてのインタビューを実施する。また、2023年3月卒業の新人看護師を対象としてデータを収集することとした。 したがって、この1年は、ほとんど研究計画書の修正のみとなったためである。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、6月頃よりリクルートを開始し、2023年度の新人看護師のデータ取集およびと2022年度に卒業した、卒後2年目の看護師のデータを収集する予定である。また予定通り、教育担当者から見た、新人看護師の社会人基礎力についてのデータ収集を行い、新人1年と2年、教育担当者から見たデータを比較し、検討していく予定である。 2024年度には、量的に研究を進めていくために、質的データから質問紙の作成を行い、尺度開発ができたらと考えている。 1年の研究が遅れているので、1年の延長も考えている。
|
Causes of Carryover |
本年度にデータ収集を行う予定であったが、コロナ禍の新人看護師の1年目・2年目のデータ収取をやめた。 その理由としては、1年遅くデータを収集するほうが、この研究で明らかにしたいと考えている、社会人基礎力目的についての整合性があり、データの信頼性が担保できると考えた。本年度の旅費や逐語録を業者に依頼する金額を、次年度に繰り越すこととする。
|