2023 Fiscal Year Research-status Report
学生から新人看護師への役割移行プロセスにおける社会人基礎力育成プログラム開発
Project/Area Number |
21K10591
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Research Institution | Seisen University |
Principal Investigator |
西山 ゆかり 聖泉大学, 看護学部, 教授 (50320940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 知子 聖泉大学, 看護学部, 教授 (10283574) [Withdrawn]
川嶋 元子 京都看護大学, 看護学部, 准教授 (20633598)
安孫子 尚子 聖泉大学, 看護学部, 教授 (20635205)
中島 真由美 聖泉大学, 看護学部, 教授 (20724446)
流郷 千幸 名桜大学, 健康科学部, 教授 (60335164)
小林 菜穂子 聖泉大学, 看護学部, 准教授 (80751114)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 社会人基礎力 / 新人看護師 / 役割移行 / 人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会が続き,多くの患者が健康障害をもちながら地域で生活することになり,病院中心であった医療は地域へと拡大している.そんな若者たちに必要な能力として,2006年に経済産業省から打ち出されたのが社会人基礎力であり,社会の変化する中で看護師にも求められる能力であり多様化してきている.特に職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力であり,それぞれの職場や地域社会で看護職として活躍できる人材育成を目指していく必要がある. 看護基礎教育においても同様に看護専門職者として必要な社会人基礎力の教育が求められており,卒業時までに看護職として必要な社会人基礎力を十分に養いたいところではあるが,そこまで至っていないのが現状であり,卒業後の臨床現場に委ねなければならない状況にある. そこで,本研究では,2022年のカリキュラム改正に伴い,学生から新人看護師への役割移行が円滑に進むように,臨床と協働して看護における新人看護師に必要とされる社会人基礎力を明らかにする. 2022年度に卒業生した新人看護師は,コロナ禍で十分な実習を通しての経験が不足していることを考え,研究対象者としなかったため,研究を進めることができずかなり研究進度が遅くなった.2023年度は,再度文献検索から始まり,2024年度にデータ収集ができるように,研究計画書の見直しを行った.また,実習施設の新人看護師を育てる実地指導者や教育担当者を対象とする研修会を企画し,臨床の教育責任者と協働して運営を行う中で、データ収集が可能であるかの現状分析を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度に卒業生した新人看護師は,コロナ禍で十分な実習を通しての経験が不足していることを考え,研究対象者としなかったため,研究を進めることができずかなり研究進度が遅くなった.2023年度は,1年間で新人となった看護師に際しての新人教育などについて再度文献検索から始めたこと,それに伴い研究計画書の見直しを行うこととなった.また,実習施設の新人看護師を育てる実地指導者や教育担当者を対象とする研修会を企画し,データ収集が可能であるかの現状分析をおこなうなどしたためである.
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に,臨床現場での現状分析や実習施設との意見交換を行ったことで,研究を進めていくことが可能であることを確認することができたため,研究倫理審査の修正を行い,2024年度に入り,新人看護師~3年目までの看護師を対象にデータ収集を行う予定である.8月ごろまでにデータ収集をしながら分析を行う.またデータ収集に関しては,対面と遠隔の両方で行うことで,広い範囲でのデータ収集をする.12月頃には,卒後3年までの看護師の看護に必要な社会人基礎力がどのような場面で必要とされているのかを明らかにしていく.
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Causes of Carryover |
2023年度は、研究計画書の再検討と対象者の条件の確認、現地調査を行ったため予定金額の見直しを行った。 次年度は、データ収集と分析のために、業者委託するため、予算を使う。
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