2021 Fiscal Year Research-status Report
臨地実習指導者と大学教員が必要と考える実習指導時の教育連携について
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21K10592
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
中山 由美 (平野由美) 梅花女子大学, 看護保健学部, 教授 (90346239)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 看護教育 / 臨地実習 / 看護学生 / 実習支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、学生が成長するために必要な指導者と教員の連携内容と、円滑な連携を促す要因を明らかにすることを目的とする。 2021年度は先行文献検討を行った。教員が実習指導時に実習指導者(以下、指導者)から支援を得るために、学生個々の学習状況、指導内容と方法に対する理解を指導者と共有する必要性や、学生が患者に提供する看護の質を保証するなどの教授活動が必要である(河内ら,2016)ことが言われている。また、教員による指導者との協働として、日々変化する学生や実習環境を把握して指導の方向性をタイムリーに話し合う、指導者の指導内容や学生の学習状況が相互に伝わるよう架け橋となるため、必要な情報を伝えるなどが述べられていた(望月ら,2020)。 実習教育で看護教員が倫理的ジレンマと捉えた課題への対処としては、指導者・病棟と調整、上司・同僚と相談・調整などが記載されていた(植村ら,2017)。 先行文献を参考にしながらインタビューガイドの検討を継続した。指導者、教員の連携において、教員、指導者が学生の学習状況の共有を行うことも重要であるが、施設と大学の管理者や組織としての連携も重要であり調査で明確にしていきたい。そのため、インタビュー対象者を、教員は、基礎看護学領域または成人看護学領域の教員で実習指導を3年以上行っている者10名程度と基礎看護学領域または成人看護学領域の実習科目責任者10名程度とする。指導者は、基礎看護学領域または成人看護学領域の実習学生の指導を3年以上経験している者10名程度と基礎看護学領域または成人看護学領域の実習学生を受け入れている病棟の管理職者10名程度としたいと考えた。 研究計画書について梅花女子大学倫理審査委員会の承諾を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献検討を行い、研究計画書について所属先の研究倫理審査の承認を得た。 しかし、コロナ禍であったため、本務の実習形態の変更など業務の増加か重なり、調査実施施設の開拓などまで至らなかった。 研究施設の開拓やインタビュー調査で時間を要すため、共同研究者2名を新たに加えたいと考え、打ち合わせを行い手続きを行った。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、プレインタビューを行い、インタビュー方法の共有を共同研究者間で行う。また、対象者確保のため、看護大学、病院への調査依頼を行う。了承が得られた大学、施設の対象者からインタビュー調査を行っていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により、研究計画書の作成や対象施設への依頼などが思うように進んでいなかったこともあり資金の繰り越しが生じた。 2022年度は、共同研究者2名と共に調査施設の開拓とインタビュー調査の実施を目指す。そのため、研究代表者および分担者の出張費や逐語化の委託などに費用を使用する予定である。
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