2022 Fiscal Year Research-status Report
看護継続教育者のコンピテンシーに寄与するリフレクティブなWeb学習システムの開発
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21K10595
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Research Institution | Reiwa Heath Sciences University |
Principal Investigator |
大村 由紀美 令和健康科学大学, 看護学部, 講師 (30382443)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 ひとみ 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (90183607)
松本 智晴 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 准教授 (80540781)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 継続教育 / コンピテンシー / リフレクション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、これまでの科研費(研究活動スタート支援)による研究成果をもとに、新任(経験2年未満)の看護継続教育者のコンピテンシー(能力)を高めるために、継続教育者に必要な基本的知識の習得に加え、自己の経験のリフレクション(省察)を支援するWeb学習システムの開発と有効性の検証を目的とする。研究の第1段階として、「Web学習プログラム、システムの開発」、第2段階として、「Web学習システムの有効性の検証」を行う。本研究により継続教育者の学習が促進され、コンピテンシーの向上に寄与すると考える。 研究の第1段階として、これまでの研究で得られた知見をもとに、以下の内容を行った。 1)Web学習プログラムのコンテンツ作成:新任の看護継続教育者に必要な知識のうち、Web学習で習得可能な教育学的知識(学習理論、教育技法、コミュニケーションスキル、リフレクション、教育プログラムの作成に必要な知識等)を中心に2021年度から2022年度にかけ、プログラム原案を作成しコンテンツ作成を行った。看護継続教育担当者の経験者や、Web学習の教材開発の経験者からの意見をもとにコンテンツの内容を改善し完成させた。 2)リフレクションの仕組みを作成:日々の教育活動について記述して振り返るため、Kolb(1984)の経験学習モデルのサイクルに沿って、短い文章で記述するフォーマットを作成した。 3)Web学習システムの構築:オープンソースのeラーニングプラットフォームである「Moodle」を利用し2021年度から2022年度にかけ構築した。 サーバー管理や「Moodle」の設計は専門業者に委託した。 研究の第2段階として、2022年度は「Web学習システムの有効性の検証」のための介入研究を開始した。当初、研究参加者が少なく追加募集を行った。新任の看護継続教育者100名を研究に登録し、介入群50名のweb受講を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り介入研究を開始できていることから順調に進んでいる。しかし、eラーニングへのログインができない対象者や連絡が取れない対象者がおり、受講状況に影響がでる可能性がある。
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Strategy for Future Research Activity |
eラーニングへのログインができない対象者や連絡が取れない対象者、受講状況がよくない対象者へはメールや手紙で状況を確認し個別の支援を行う。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由:2022年度に計上していた旅費に関して、会議や打ち合わせは全てオンラインで行ったため、旅費が発生せず2023年度に繰り越している。
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