2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K10607
|
Research Institution | Hirosaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
西沢 義子 弘前医療福祉大学, 保健学部, 教授 (60113825)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山内 暢 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (40514138)
野戸 結花 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (80250629)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 放射線看護 / 教材開発 / 看護基礎教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
放射線看護教育推進に向けた教材開発作成時の基本方針として、1)必要最小限の内容とする、2)看護教員が作成できない根拠となるデータ(実験系)を盛り込む、3)理解を促進させるためのイラストは学生目線のオリジナルとする、3)1教材10分~15分程度とする、4)最後に理解度チェックを入れることとした。 教材の構成は、教材1:放射線の種類と性質、教材2:放射線を用いた検査、教材3:血管造影・IVR、核医学、教材4:放射線防護の三原則、医療現場における放射線防護とした。 教材1はさらに教材1-1:放射線の種類と性質、教材1-2:放射線の単位に分類した。それぞれの主な内容は以下の通りである。 教材1-1:放射線の種類と性質では、1)身近にある放射線(自然放射線)としてa.大気、食べ物、宇宙、大地など、b.身近にある物からの放射線量測定(写真と値)、2)放射線防護に関する事例(興味・関心を引くような事例)から距離、時間、遮蔽の理解へ結びつける、3)放射線の利用:身近で利用されている放射線としてX線検査、医療機器(注射筒・針、手術用手袋)の滅菌、じゃがいもの芽止め等、4)用語の定義(放射線、放射能、放射性物質)、4)放射線の半減期:放射能が半分になる時間(Cs、I、F、Ga、Tcなど)、5)放射線の種類:電離(性)放射線、非電離放射線、6)放射線の性質として直進性、透過作用(X線、γ線の透過性)や五感に感じないが、測定することが出来る。 教材1-2:放射線の単位では、1)放射線の種類と単位:Gy、Sv、Bq(イメージ図)、2)実効線量と等価線量:イメージ図、3)放射線の人体影響とした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大のため、研究分担者との対面型会議の開催やデータ収集が困難であったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後の計画として5月までに教材1の試作版を作成し、日本放射線看護学会第11回学術集会で成果発表し、参加者からの意見を求める。その後に修正版を作成する。また、残りの教材2~4の作成を進める。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大防止のために関連学会の学術集会がWeb開催となったため旅費の支出がなかったこと、また教材作成のための構想に時間を要し、教材作成に必要な放射線の検査機器等の購入を行わなかったため。 次年度は学生目線のイラスト作成に対する謝金や、より具体的な教材を作成するための機器の購入経費に充てる。
|