2021 Fiscal Year Research-status Report
実習指導者講習を修了した看護師を対象とした院内教育プログラムの開発
Project/Area Number |
21K10611
|
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
中村 綾子 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (60459245)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 実習指導者 / 院内教育プログラム / 看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度にあたる本年度は、実習指導者講習会及び、実習指導者に関する過去5年間の文献検討を行った。その結果、「実習指導者講習会そのものの評価に関する研究」や「実習指導者の指導を評価する研究」のほか、「実習指導者の思いややりがい、指導上の悩み、困難」に関する研究、「実習指導者への動機づけ」に関する研究、「実習指導者と看護教員との連携」に関する研究、その他「学生への指導事例の分析」等が先行してなされていた。 また、看護師実習指導者講習会の要項を収集し、学修内容を確認した。要項を収集した6校とも、一部にe-learnigの導入もしくは遠隔授業を採用していた。総研修時間は、183時間から195時間であった。なお、厚生労働省より示されている保健師助産師看護師実習指導者会実施要項は令和3年に一部改正されている。講習が、240時間から、180時間以上となり、13科目から7科目へと整理され、「看護師2年課程通信制に関する科目」は削除されている。このため、令和3年度以前と以降では、受講者のカリキュラムが異なること考慮したうえで、今後の調査を行う必要がある。 さらに、実習指導者講習会の受講を修了した者を対象とした、教育プログラムの試作と実施に向け、事前のインタビュー調査の準備として、インタビューガイドを試作した。また、インタビューや質問紙調査を実施するにあたり、事前の研究倫理審査の受審に向けた調整を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、臨床では様々な対応を行わねばならず、時間的にも人的にも研究遂行に制約があった。特に、グループインタビュー等は、部署を超えた看護師が集まることでの感染リスクがあり、実施が困難であった。
|
Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、今年度実施が困難であったグループインタビューは、対面からオンライン会議システムを活用した形式に切り替え、実施することで、研究を進めることとする。また、他研究機関の専門家からのスーパーバイズを受ける際にも、オンライン会議システムを活用し、効率的な実施を図る。 その他の研究の遂行は、当初の計画通りの実施とする。
|
Causes of Carryover |
2021年度は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、臨床でのインタビュー調査等の実施が困難であったことから、インタビュー調査等に必要な研究備品の購入を行わなかった。2021年度実施できなかった調査については、2022年度、オンライン会議システムを利用して実施する予定であり、インタビュー調査等に必要な備品を購入する予定である。
|