2021 Fiscal Year Research-status Report
近赤外分光法を用いた安全で効果的な他動運動の解明に向けた循環調節に関する基礎研究
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21K10613
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
岩本 敏志 東海大学, 医学部, 講師 (20803331)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 近赤外分光法 / 他動運動 / 抗重力筋 / 微小循環 / 筋肉酸素化動態 / 重症患者 / リハビリテーション / 循環調節 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では他動運動時の血液循環調節に関するエビデンスを統合し、重症患者の筋力低下に対する積極的な運動の標準化構築に向けた提案を行うことを目指している。その為、本研究は重症患者に対する“安全で効果的な他動運動”の解明に向けた科学的なエビデンスを蓄積する基礎的研究である。 本年度は、近赤外線分光法を用いて被験者の異なる姿勢と他動運動負荷による下肢抗重力筋の筋肉酸素化動態を測定し、全身の循環調節への影響に関する評価と分析を行う計画であったが、新型コロナウイルス関連の影響により、使用機器の手配が遅延したことや測定場所として予定していた施設内の感染対策の準備と周辺地域の感染状況を鑑みて、データ取得の為の実験を実施しなかった。しかしながら、電気刺激装置を用いた運動負荷プロトコル検討に向けた予備実験を繰り返し実施した。本年度の検討を参考により効果的なプロトコルを検討し、次年度以降のデータ取得に向けた実験を実施予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の調査対象は、健常人である。新型コロナウイルス感染症関連の影響により、使用機器の搬入時期の遅延やデータ取得の為に使用する施設の人の立ち入りの制限と周辺地域の感染症拡大の状況によって、研究対象者への調整が困難な状況であった。
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Strategy for Future Research Activity |
現状では使用設備や周辺地域の新型コロナウイルス感染症の状況に適した対策が実施済みで、研究対象を調整の選定を行える準備が整った。今後は本年度に検討したプロトコルを更に熟考し、当初に予定していた研究計画を推進していく。
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Causes of Carryover |
本年度は、予定していたデータ取得の為の調査が実施できなかった。その為、消耗品等や成果発表に関する使用予定額に差異が生じた。次年度は、調査に関する準備が整った為、当初の予定に沿って予算執行していく。
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