2023 Fiscal Year Research-status Report
基礎看護学実習における学生の困難を緩和する実習疑似体験プログラムの開発
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21K10649
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Research Institution | Hyogo University |
Principal Investigator |
矢内 久美子 (大橋久美子) 兵庫大学, 看護学部, 教授 (40584165)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 基礎看護学実習 / 学生の困難 / 全国調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、基礎看護学実習における学生の困難を緩和する実習疑似体験プログラムの開発を目的としている。 2023年度は、前年度の文献検討を踏まえて質問紙を作成し、コロナ禍を過ごした学生の基礎看護学実習における困難の実態について把握することを目的に全国調査を実施した。 研究協力施設は、2023年10月現在、看護系大学協議会に会員校として登録しているすべての看護系大学299校とした。調査対象者は、学士課程において基礎看護学実習を担当する教員とした。コロナ禍後の実態把握のため、今年度に病院で受け持ち患者に看護過程を展開する基礎看護学実習を引率した教員とし、一大学あたり5名の計1495名に協力を依頼した。調査項目は、基礎看護学実習における学生の困難122項目と基本事項10項目の計132項目であり、回答時間は20分程度とした。 結果としては、299校中136校からの回収があり、268件であった。現在、分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度にできていない研究を今年度は実施できた。修正した計画で実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定より遅れていた研究を、今後は計画的に実施していく。 今年度は基礎看護学実習における学生の困難に関する全国の看護教員への質問紙調査結果を分析し、学会にて発表する。論文として学会誌に投稿する。 次年度以降、調査結果をもとに実習疑似体験プログラムの学習内容の選定を行い、教材作成を行う。
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Causes of Carryover |
調査と分析は年度をまたがっているため、調査会社への委託費が支出されていない。
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