2021 Fiscal Year Research-status Report
Construction of a post-discharge continuation support manual with a view to preventing readmission of patients with long-term psychiatric inpatient schizophrenia
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21K10667
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Research Institution | Iryo Sosei University |
Principal Investigator |
野崎 裕之 医療創生大学, 看護学部, 講師 (20775572)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 精神科長期在院 / 地域移行支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、精神科における長期在院統合失調症患者に対して、精神科病院あるいは精神病床を有する総合病院勤務する、精神科医師、看護職、薬剤師、臨床心理職、作業療法士、精神保健福祉士、退院支援員、ピアサポーターは、地域移行に向けての援助をどの程度実施しているのかを調査し、実態を把握することである。また、精神科病棟に1年以上在院していた統合失調症患者の退院事例を先述の職種者より調査を行い集約し、実用的な再入院予防を見据えた退院後継続支援マニュアルの構築を目指している。 研究方法としては、研究対象となる医療施設は、精神科病院あるいは精神病床を有する総合病院とする。研究対象者は、精神科病棟に1年以上在院していた統合失調症患者(以下、精神科長期在院患者とする。)の地域移行に関わってきた精神科医師、看護職、薬剤師、臨床心理職、作業療法士、精神保健福祉士、退院支援員、ピアサポーターとしている。 本研究は、3つの研究段階の構成となっている。本年度は、第一研究(文献研究)として、精神科長期在院患者の歴史や現状を明らかにするために、文献研究を通して精神疾患患者の差別や偏見が助長され、入院治療中心となったきっかけである1964年のライシャワー事件を発端とした今日までの歴史的背景について研究を行っている。 次年度の研究計画としては、第一研究(文献研究)を継続しつつ、第二研究(調査研究)として、精神科長期在院患者を有する施設への調査を行う精神科長期在院患者の地域移行に関わってきた、精神科医師、看護職、薬剤師、臨床心理職、作業療法士、精神保健福祉士、退院支援員、ピアサポーターへ、インタビューガイドを用いたフォーカス・グループ・インタビューを含めた実態調査を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
所属機関の研究倫理委員会の承認も年度当初に行うことが出来ている。また、第一研究が文献研究のため、現時点では研究はおおむね順調に進展している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究対象施設へ研究協力依頼をする過程で、医療スタッフが新型コロナウイルス感染対応で業務多忙により辞退される可能性も想定される。よって、感染状況を鑑みながら、研究者としてもインタビュー調査を行う際には感染対策を徹底して調査に臨むことを丁寧に説明し、研究対象施設や研究協力者へ安心・安全な状況を構築することにより、研究が進展するように尽力していきたい。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査に向けて、研究協力施設との調整(研究代表者からの研究計画の具体的な内容についての説明や承諾)や実施に関わる旅費や、インタビュー調査に向けての機器や感染対策用物品で経費を使用する予定である。また、本研究に関連した学会出張に伴い経費が発生する。
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