2023 Fiscal Year Research-status Report
院内デイケアへの理学療法士介入による患者運動能と勤務内外の看護師健康の生理学解析
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21K10668
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
田中 聡一 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (20272247)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 看護師 / 勤務内外生活 / 活動 / 睡眠 / ストレス / 活動量計 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症により研究計画の変更があった。腕時計型活動量計を看護師に装着してもらい、正確なあるいは参考値としての歩行数、階段昇降数、週間運動量(勤務時間内外)、ストレス(勤務時間内外)、睡眠時間と質(勤務日の形態と睡眠時間帯別)等を測定する。新型コロナウイルス感染症が5類になったことや落ち着いたことより看護師への業務時の装着が許される方向になってたものの、まだ十分活用できていない。病棟によってはクラスターが未だに出たり、研究と診療を分けて考えると診療が優先になるからである。現時点では病棟内での解析は十分できないものの、年齢に関係なく、歩行数に変わりは無いこと、また勤務前後に関係なく歩行数に大きな差はないことがわかりつつある。週間運動量は個人差が大きいことがわかった。睡眠時間は勤務前よりも勤務後に多くなること、睡眠の質は勤務前と勤務後では勤務後の方が睡眠の質が良いことがわかりつつある。ただし単純にこの活動量計では睡眠の質を評価してはいけない。ストレスは睡眠前の方が強そうであることがわかりつつある。ただし単純にこの活動量計ではストレスを評価してはいけない。今後は勤務時のデータを入手する。特に日勤、夜勤を区別する。夜勤の仮眠が睡眠の質とストレスに関わるかを検討する。現時点では、仮眠は睡眠の質とストレスに大きく影響はできていない。一方で、この点は年齢が若いほどストレスが軽減しやすくなっていることがわかりつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
腕時計型活動量計を看護師に装着してもらい、勤務時および勤務外時のデータ(正確なあるいは参考値としての歩行数、階段昇降数、週間運動数、ストレス、睡眠時間と質等)を測定する。新型コロナウイルス感染症が5類になったことや落ち着いたことより看護師への業務時の装着が許される方向になってたものの、まだ診療時間内では十分活用できていない。病棟によってはクラスターが未だに出たり、研究と診療を分けて考えると診療が優先になるからである。
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Strategy for Future Research Activity |
看護師の勤務時のデータを入手する。入院病棟での日勤、夜勤に分け、それぞれでの違いを比較解析する。睡眠の質やストレスはこの研究で用いる活動量計では正確ではないため、少しでも正確な評価ができる様にツールを検討する。以上により、病棟看護師の実情と生理学的な事実を明らかにする。
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Causes of Carryover |
病棟内で活動量計を着用する機会がなかなか得られない。解析できる場を増やす、つまり研究対象病棟か病院を増やす必要があり、そのための追加の活動量計と消毒用具が必要である。さらに、解析ソフト提供会社が提供を終えてしまった。活動量計自体を変更する必要が生じるかもしれず、その予算にあてる。研究のノウハウはわかったので、データの撮り直しでも収集にかかる時間は心配ない。
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