2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of teaching methods for "Structure and function of the human body" with the reality at the "with and after corona" era
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21K10669
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Research Institution | Shumei University |
Principal Investigator |
神崎 秀嗣 秀明大学, 看護学部, 教授 (60807345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑本 暢子 (大久保暢子) 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (20327977)
村上 礼子 自治医科大学, 看護学部, 教授 (60320644)
小宮山 政敏 千葉大学, 大学院看護学研究院, 教授 (70175339)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 人体の構造と機能 / VR,AR教育 / リアリティ / ICT / 専門看護師 / 認定看護師 / 特定行為研修 / 診療看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症の影響で、申請者は出勤制限、学生も遠隔講義を余儀なくされた。その中でも、1.看護学生のVR(Virtual Realityと AR(Augmented Reality )の教材のニーズを検討した。VR, AR教材として、大阪工業大学の矢野浩朗准教授、株式会社OCD顧問寺田哲医師の作成した VR,AR教材を用いた。これらは必ずしも看護師向けの教材ではなかったが、「大変面白い」「面白い」が、86.8%と高かった。これらの成果は、日本看護学教育学会第32回学術集会と第20回コ・メディカル形態機能学会学術集会で発表した。2. 対面講義において、VR,AR教材に対する学生のエンゲジメントについてルーブリックを作成し、評価した。初期段階としては有用であったことから、第42回日本看護科学学会学術集会とThe 100th Anniversary Meeting of the Physiological Society of Japanで発表した。さらにルーブリックの精度とエンゲイジメントだけでなく、「人体の構造と機能」教育で、具体的に作成していきたい。3. 研究分担者の自治医科大学看護学部の村上礼子教授と共に専門 看護師、認定看護師、特定行為研修修了者計5名へインタビューを行ったところ、ICT利用に難は多少あるが、VR,AR教材へのニーズは十分あると思われた。このニーズを含むキャリア開発については、「看護人材教育」に掲載された。4. 同様に近年増加している男性看護師のキャリア開発について、2名の男性看護師(1名はクリティカルラダーを登って研鑽を積む方、もう一方はラダーを登らなかった方)へインタビューを行い、「看護人材教育」に掲載された。5. 申請者は寺田医師、大分大学福祉健康学部の安藤敬子講師らとともに「看護ワールド」というVR空間を Spatialで作成している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ルーブリック(初期版)は完成したが、SpatialによるVR空間の作成が遅れている。 1.看護学生のVRとARの教材のニーズを検討したところ、用いたVR, AR教材で必ずしも看護師向けではなかったが、「大変面白い」「面白い」が、86.8%と高い Acceptabilityを得た。2. 対面講義においても、VR,AR教材に対する学生のエンゲジメントについてルーブリックを作成し、評価した。初期段階としては有用であると思われたことから、The 100th Anniversary Meeting of the Physiological Society of Japan他で発表した。3.VR/AR教材を2次元のスクリーンに投影した対面講義でもルーブリックの評価から、有効性が示めされた。この成果は学会発表申請中。4. 研究分担者の自治医科大学看護学部の村上礼子教授と共に専門看護師、認定看護師、特定行為研修修了者計5名へインタビューを行ったところ、ICT利用に難は多少あるが、VR,AR教材へのニーズは十分あると思われた。これら養成課程に用いることにできる教材のニーズと自治医科大学看護師特定行為研修センターを訪問し、その実用性も確認できた。このニーズを含む看護師のキャリア開発については、「看護人材教育」に掲載された。5. 同様に近年増加している「男性看護師のキャリア開発」について、2名の男性看護師(1名はクリティカルラダーを登って研鑽を積む方、もう一方はラダーを登らなかった方)へインタビューを行い、「看護人材教育」に掲載された。5. 申請者は寺田医師、大分大学福祉健康学部の安藤敬子講師らとともに「看護ワールド」というVR空間を Spatialで作成している。 以上、本研究への「病理学」への応用など幅が広がった。また分担者の村上礼子教授他の講演会を実施し、新聞数紙から取材を受けた。
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Strategy for Future Research Activity |
1.「看護ワールド」というVR空間を Spatialで作成している。少しでも早く完成させ、実際の講義に用いたい。分担者の小宮山政敏教授と申請者で、よりよい教材を検討していきたい。2. 作成したルーブリックを用いながら、学生のAcceptabilityを検討したい。さらにルーブリックの精度だけでなく、上記1の教材に合わせた「人体の構造と機能」教育で、具体的な授業項目のルーブリックを作成していきたい。2.完成したVR教材とルーブリックを使って、自治医科大学、聖路加国際大学、千葉大学と秀明大学各大学でその実効性や使いやすさなどの評価を本格化させたい。3. 専門看護師、認定看護師、診療看護師、特定行為研修用のVR, AR教材を作成する。研究分担者の村上礼子教授、大久保暢子准教授と共に、専門看護師、認定看護師、特定行為研修修了者に使ってもらい、使用の感想をやAcceptabilityを検討し、PDCAサイクルを回して、より良い教材を作成したい。まずは特定行為研修用のより良い教材作成に注力する予定。4. 申請者自身のVRスキルを磨くため、株式会社OCDなどのトレーニングを積んでいきたい。5. 千葉大学大学院医学研究院環境生命医学講座の非常勤講師を務めており、当該医学部2年生への解剖学実習に参加し、さらに研鑽を積む予定である。6. 診療看護師については文献上では理解できたが、実際は分からないことが多い。実際に診療看護師として勤務する看護師の方にインタビュする予定。7.FDer(日本高等教育開発協会(JAED)準会員)として、「教学マネイジメント指針」の「学修者本位の学び」に役立つよう、授業改善の際に、VR,ARも活用できるところから使っていきたい。8.VR教材を用いたPBL/TBLの教授法の効果測定の具体化を進めたい。 9.2021~2022年度学会発表した内容を論文として出版する予定。
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Causes of Carryover |
1. 新型コロナウイルスパンデミックは2023年になって徐々に収まり始め、5類に移行した。しかし、ここまで研究代表者は在宅勤務と対面授業、学生も遠隔授業と対面授業の繰り返しで、調査研究が思うように進まなかった。しかしリモートでも出来ることや専門看 護師、認定看護師、特定行為研修修了者などのインタビューなど、できることから行ったため。2. スマートフォン用VRゴーグルにしても感染防止のため、VR体験用フェイスマスク(使い捨て)を用意の必要性など、授業で試すことが出来なかった。3. 社会と本研究の関係性を持つため、また分かりやすくお伝えするために、分担者の村上礼子教授他の講演会を実施し、新聞計8紙から取材を受けた。しかし、これには時間と労力大変要した。4. 2022年度で終了予定の分担研究について、以下のような業績を得ることができた。 20K09996:総説 a.Niwano, Y., Kohzaki, H.et al. Antioxidants (Basel), 12(1), 17, 2023. 学会発表 b.日本進化学会第24回沼津大会シンポジウム原がん遺伝子の進化による役割の変化」を企画・発表したため。 5. パターン・ランゲージ「教育に情熱を注ぐ大学教員を後押しする-コミュニティのことば-(初版)」を公開するため時間を要した。以上は本科研費のHPにも掲載済。
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Remarks |
1. 神崎秀嗣*: 4年制大学看護学科における学力不足の問題を考慮した生化学教育の一考察、国際ICT利用研究学会研究会研究論文誌(Transaction), 2(1), 3-9, 2021. 2. 神崎秀嗣*、鴻上啓次朗:COVID-19下での医療専門職のICTリテラシーについての一考察~薬剤師を中心に~、、白鳳短期大学研究紀要、16, 177-182, 2021.3. 講演会の新聞取材計8件。
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Research Products
(23 results)