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2022 Fiscal Year Research-status Report

在宅看護学を基盤とする死の教育プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 21K10670
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

松浦 志野  順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (80712679)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菱田 一恵  順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (00326117)
藤田 淳子  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 教授 (10553563)
手林 圭 (宮本圭)  順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (40320816)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2026-03-31
Keywordsその人らしさ / 在宅看取り / 高齢者 / 訪問看護
Outline of Annual Research Achievements

2021年度に明らかにした、在宅看取りにおける課題としての「その人らしさ」の尊重について、2022年度はさらに研究を深めた。
まず、既存の質的研究をメタ統合し、高齢者の「その人らしさ」を文献から概念化する試みを行った。その結果、高齢者の「その人らしさ」は【過去の療養者の姿から類推する姿】、【現在の療養者の姿から了解される姿】、【療養者が未来に向けて描いている理想像】から構成されていた。訪問看護師は【その人らしさを捉える】、【その人らしさを受け入れる】、【その人らしさを前提とした日々のケア】、【その人らしさを前提とした看取りケア】、【その人らしさを前提とした実践の評価】を行っていることが分かった。訪問看護師の実践は、文献から得た知見としては一般の看護過程に準ずるものであるが、実際にはより豊かな判断・実践が行われていると考え、インタビューを行うこととした。なお、【その人らしさを受け入れる】過程は、訪問看護師が望ましいと考える医療管理が、療養者の選択によって否定されることが往々にして起こる在宅看護ならではのものと考えられた。
インタビューでは、在宅看取りの経験豊富な訪問看護師に対し、メタ統合の結果を踏まえて過去・現在・未来の時間軸にある【その人らしさ】を訪問看護師が具体的にどのように捉え、どのように実践に結びつけているか、インタビュー調査を行っている。インタビューにおいては、「その人らしさ」の把握がより重要となる「認知機能が低下した高齢者の在宅看取り」に焦点を当てて調査を進めている。結果は、現在分析中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナ感染症の影響により、インタビュー調査を受け入れてくれる訪問看護事業所の選定と依頼に時間を要した。一方、「その人らしさを尊重する在宅看取り」について既存の文献のメタ統合を行った。

Strategy for Future Research Activity

2023年度にインタビュー調査を終了させ、「認知機能の低下した療養者におけるその人らしさを基盤とする在宅看取り」をモデル化することを試みる。作成したモデルをエキスパートパネルにかけ、妥当性と活用可能性を検討する。

Causes of Carryover

新型コロナ感染症の影響で、インタビュー調査の対象選定に難航し、インタビュー数が少な かった。また、インタビュー自体も遠隔会議システムを用いて行ったこともあり、算定した旅費が使われなかった。学会参加も、オンラインで行い、旅費が不要であった。
2023年度は引き続きインタビュー調査を行い、概念モデルを作成する。また、生成されたモデルについてエキスパートパネルを行い、その妥当性と活用可能性を検討する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 訪問看護師が捉える高齢者の「その人」「その人らしさ」に関する文献検討2022

    • Author(s)
      松浦 志野
    • Organizer
      第42回日本看護科学学会学術集会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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