2023 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of the Improved Comprehensive Violence Prevention and protection Program to build a Safe psychiatric inpatient settings for both users and medical staffs
Project/Area Number |
21K10680
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
下里 誠二 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (10467194)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 浩司 静岡社会健康医学大学院大学, 社会健康医学研究科, 教授 (30378773)
百瀬 公人 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (30230056)
西澤 公美 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (90573379)
木下 愛未 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (50783239)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 包括的暴力防止プログラム / CVPPP / 暴力 / ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は最終年のため、CVPPP研修会を開催することで、新しい研修の在り方をすると同時に、エスコート法に関するデータをまとめた。エスコート法に関して、CVPPPによる方法(CV法)と通常の方法(nCV法)を実施した。参加者には、右肩三角筋に筋電図電極、右前腕に加速度計、心窩部に心拍モニタを装着してもらった。実験者は参加者の手首を握る右手親指と人差し指に圧力センサを付け、左手掌にハンドヘルドダイナモメータを握った。実験は47名の参加があった。実験はクロスオーバー試験として、cv法、nCV法を性別を調整して同数になるようにランダムに割り付けた。各法について5秒間3回ずつの試行とした。主観データとして、参加者には各試行の後で、SD法による主観の程度を聞いた。試行は47名が参加したが、精密機械を利用していたため一部機器の不具合があり最終解析対象は40名となった。結果として、CV法では参加者の手首を強く握ることなく、nCV法では参加者の手首が強く握られた。この時、主観として、快適さ、温かさ、安心などの設問で、有意にCV法の方が大きい結果となった。このことから、CV法のほうが参加者の不快は少ないものと考えられた。 また、本年度は最終年度であったため、最終的にプログラム内容を確認した。当事者からの視点により、演習のワークを作成した。この試みに関しては、包括的暴力防止プログラムトレーナー養成研修で3回実施した。結果を踏まえ、モデル演習プランを作成した。 この結果として、CVPPPの基本理念を1.暴力の前の前に注目し、2.相互作用にある力を考え権利擁護をする 3.医療の外の視点を持つこととした。
|